【10大ニュース】1位 ブラック&サブちゃん有終の7冠

[ 2017年12月31日 05:30 ]

有馬記念で有終の美を飾ったキタサンブラック(鞍上は武豊)と北島三郎オーナー
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 今年もいろいろな出来事があった中央競馬。大みそかは恒例のスポニチ選定「17年10大ニュース」で一年を振り返ります。1位は人気でも実績でも歴史的な1ページをつくったあの馬。日本競馬が「まつり」に酔いしれた年でした。

 今年の古馬G1戦線は演歌歌手の北島三郎オーナー(81)が所有するキタサンブラック(牡5=清水久)を中心に回り続けた。G1・6戦を全て1番人気で走り抜け、4勝をマーク。レコードを樹立した天皇賞・春、出遅れながらインから追い上げた天皇賞・秋とそのレース内容も強烈だった。

 ハイライトはラストランとなった有馬記念。主戦の武豊を背に逃げ切ると、10万大観衆の中山競馬場が揺れた。レース後の「お別れセレモニー」では北島オーナーが「ありがとうキタサンブラック」と「まつり」の2曲を披露。同オーナーが「こんなに親孝行な子はいない」と涙ぐむシーンもあった。

 通算で挙げたJRAのG1・7勝はシンボリルドルフやディープインパクトに並ぶ史上1位タイ。不滅の記録と思われたテイエムオペラオーの通算獲得賞金(18億3518万9000円)を抜き、18億7684万3000円で歴代1位に輝いた。今後は北海道安平町の社台SSで種牡馬入りし、初年度種付け料は500万円に設定されている。馬、オーナー、騎手と役者がそろったキタサン陣営。17年は記憶にも記録にも残った歴史的スターホースが彩った年となった。

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2017年12月31日のニュース