【有馬記念】池江師もじぇじぇじぇ〜!オルフェ 最後まで型破り8馬身差

[ 2017年12月23日 09:32 ]

後続に8馬身差をつけて圧勝したオルフェーヴル。最後まで型破りな圧勝劇だった
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 【有終の美 優駿の美】数いる名馬の中でも、オルフェーヴルほど型破りな馬はいないだろう。ゴール後に池添を振り落としたデビュー戦、逸走した後に戦線に復帰した12年阪神大賞典、勝利目前でヨレて2着に惜敗した同年凱旋門賞…。そして最後も型破りだった。誰もが「じぇじぇじぇ」と驚く超ロングスパートで前年秋の借りを「倍返し」してみせた。

 帰国初戦にジャパンCを選んだ12年はジェンティルドンナとの追い比べでわずかに屈して2着。凱旋門賞2年連続2着に終わった13年はジャパンCをパスしてゆったりしたローテーションでラストランに臨んだ。

 黄金色の馬体が動いたのは2周目3角すぎ。12番手から外を上昇すると前にいた前年勝ち馬ゴールドシップを並ぶ間もなくまくり切る。勢いは止まらない。直線を向いた時には早々と先頭。あとは後続を突き放す一方だった。2着ウインバリアシオンにつけた8馬身差は03年シンボリクリスエス(9馬身差)に次ぐ圧勝。追い切り後には「総合的に見て80点くらい」と慎重なジャッジだった池江師は「ビックリしました。いい意味でも悪い意味でもこちらの想像を裏切る馬」と脱帽。国内17戦全てで騎乗した池添は「この馬の騎手でいられて良かった」と感謝を口にした。

 ◆オルフェーヴル 父ステイゴールド 母オリエンタルアート(母の父メジロマックイーン) 栗東・池江泰寿厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道白老町社台コーポレーション白老ファーム 戦績21戦12勝(うち海外4戦2勝) 総獲得賞金15億7621万3000円。

 ▽13年の世相 プロ野球・楽天が初の日本一。20年夏季五輪の開催都市が東京に決定。富士山が世界文化遺産に登録される。「あまちゃん」「半沢直樹」がヒット。

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2017年12月23日のニュース