千葉500バンク 68年の歴史に幕、今年最多のファン見守る

[ 2017年12月18日 05:30 ]

開放された千葉競輪場バンク内をファンが歩く
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 千葉競輪場の「500バンク」は17日、68年間の歴史に幕を閉じた。

 「東出剛メモリアルカップ」の決勝戦と日曜日が重なり、この日は今年最多の3000人を超えるファンが来場した。最終4コーナーの上段にある日本競輪選手会千葉支部前には選手OBの姿もあり、再会を懐かしむ光景が見受けられた。

 ベテラン鈴木誠(55期)が出走する9Rになるとゴール前には多くのファンが集まり始めた。そして地元勢4人が出走した12R・S級決勝。500バンク最後の打鐘(ジャン)が響くと場内はこの日一番の盛り上がりを見せた。ゴールは海老根恵太を先頭に成清貴之、三上佳孝の順で入線、地元勢が3着まで独占。表彰式では海老根が「南関ラインのおかげで優勝できました。有終の美を飾れてありがとうございました」と節目の優勝の喜びを語った。

 表彰式後のセレモニーにはOBを含めた約50人の選手も参列。神谷俊一・千葉市副市長がファンに対して今までの謝辞、バンクの今後の予定を述べた後に中村浩士・千葉支部長が「千葉は廃止でなく存続です。新しい250バンクでも千葉競輪を引き続きよろしくお願いします」とあいさつした。

 セレモニーに参列した滝澤正光・日本競輪学校長が「思い出は尽きない。全てが千葉競輪場から始まった」と懐かしんだ千葉500バンク。日本選手権競輪(ダービー)を8回開催した“名門中の名門”の千葉バンクは新しく生まれ変わる。

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