【朝日杯FS】無傷3連勝戴冠へ!その走り、プレミアム!

[ 2017年12月14日 05:30 ]

川田を背にCWコースで追い切るダノンプレミアム    
Photo By スポニチ

 2歳頂上決定戦「第69回朝日杯フューチュリティS」の追い切りが13日、栗東、美浦トレセンで行われた。無傷3連勝で2歳王者を狙うダノンプレミアムは、CWコースで川田を背に軽快な走りを披露。馬なりでラスト11秒6の好時計を叩き出した。管理する開業4年目の中内田充正師(38)も、悲願のGI制覇を目指す。

 ダノンプレミアムは先週に引き続き川田を背にCWコースへ。馬のリズムを重視して、鞍上はゆっくりと一歩目を下ろす。手綱を緩めればすぐにはじけるであろう手応えをグッと我慢。ようやく鞍上の手が動いたのはラスト1F手前。そこから一気に加速すると、馬なりでラスト1F11秒6(4F52秒3)の好時計を刻んだ。ここまで順調な調整に川田は手応えをにじませた。

 「走りだしたら問題ないが、歩いていると多少イライラしているところがあるので、その辺を気にしながら乗りました。先週の時点で体はできているので、今週は馬をリラックスさせるように。動きは良かったですね」

 厳寒期とは思えないピカピカの毛ヅヤ。低い重心から繰り出すフットワークは“怪物”を予感させる。

 デビューからモノが違った。阪神の新馬戦(芝1800メートル外)はスタートを決め2番手へ。直線半ばで早々と先頭に立つと、そのまま後続を4馬身置き去りにした。それでも陣営は「あまりつくった状態じゃなかった」(中内田師)というから器の大きさは相当だ。

 前走のサウジアラビアRCは、ハイペースの逃げ馬を目標に2番手追走。前傾ラップで前崩れの展開を、悠々と抜け出しレコードV。走破タイム1分33秒0は、後にNHKマイルCを制したクラリティスカイが、14年にマークした1分33秒5を大幅に更新した。つけいる隙がない、まさに“最上級”の走りだ。鞍上は「全てを上手にこなしてくれた。何も言うことのない内容です」と素質に最敬礼。

 いざ3連勝で頂点へ。無敗での朝日杯FS制覇となれば84年のグレード制導入以降、一昨年のリオンディーズに続く13頭目。過去にはミホノブルボン、フジキセキと歴史的な名馬がズラリ。プレミアムもここに名を連ねる素質は十分に秘めている。「阪神は新馬で勝っているコースですし、何も気にしていないです」と鞍上。世代屈指のレース巧者が大舞台で輝きを放つ。

続きを表示

2017年12月14日のニュース