【阪神JF】リリー“規格外”馬なり12秒1で不安なし!

[ 2017年12月7日 05:30 ]

Cウッドで川田将雅騎手を背に併せ馬に先着するリリーノーブル(左)
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 中1週で参戦するリリーノーブルは、コンビ継続の川田を背に活気あふれる動き。CWコースでレクイエム(2歳新馬)を2馬身追走、直線はいっぱいに追われた僚馬に対して馬なりのまま1馬身先着した。時計は6F83秒5〜1F12秒1。藤岡師は「内めを回ったのもあるが、楽々と時計が出た。しまいも速かったし、いいんじゃないですか」と満足げに口を開いた。

 デビュー2連勝が危なげない勝ちっぷり。東京、京都と異なる競馬場でも好位で流れに乗り、直線はしっかり伸びた。前走で手綱を取った鞍上も「期待通り。内容は言うことないですね」とホレ込む。

 2戦2勝の逸材がそろった今年のメンバーの中でも、素質は引けを取らない。ただ、外回りで行われるようになった阪神JFは“中1週では勝てない”というジンクスもある。07年以降、中1週のレース間隔で挑んだ馬は【0・0・0・22】の成績。前走快勝した白菊賞の勝ち馬も6頭が挑んだが、昨年のゴールドケープ6着が最高着順になっている。

 嫌なデータはあるが、指揮官は一蹴する。「それは最初から分かっていたし楽に勝てるなら使おうと思っていた」と明かす。2歳牝馬で中1週のローテは楽ではないが、前走はダメージが残らない余裕のある勝ち方。さらに、この馬のストロングポイントも後押し。

 「女の子でも馬格があるし、カイバも食べてくれるのは助かる。その分、調教もしっかりやれるので」

 父ルーラーシップから受け継いだ、500キロ近い好馬体の持ち主。指揮官は「スタートは速いし、追ってからもいい。総合的に能力が高い馬」と期待を持って送り出す。規格外の2歳牝馬なら、ジンクスを打ち破る可能性は十分ある。

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2017年12月7日のニュース