モレイラ 香港国際競走任せろ!3年連続日本馬Vへ自信◎

[ 2017年12月6日 05:30 ]

香港国際競争を前にたっぷり語ってくれたJ・モレイラ騎手
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 今年もモレイラから目が離せない。10日に開催される香港国際諸競走(シャティン競馬場)は、日本でもおなじみの“マジックマン”J・モレイラ(34)が日本馬2頭に騎乗。カップのネオリアリズム、ヴァーズのトーセンバジルで3年連続の日本馬Vに導く。その他の騎乗馬、各レースの自信度について名手がたっぷり語った。

 ――これまでモレイラ騎手は日本馬で多くの結果を残しています。

 「ラッキーだよ。日本の馬はいい馬が多くて、どんどん力を付けていく印象だ」

 ――特に昨年末のサトノクラウン(香港ヴァーズ)、今年のネオリアリズム(クイーンエリザベス2世C)と堀厩舎の馬で結果を残しています。

 「堀先生は素晴らしい人物だよ。一緒に仕事ができて本当に幸運だ。彼はどうすれば馬がベストの走りができるか知っている」

 ――中でも堀師の“ここが凄い”と感じる部分を教えてください。

 「いい馬をたくさん抱えているのはもちろんだが、一頭一頭がどのレースにマッチするかを見極められている。だから海外のビッグレースに連れてきてもポンと結果を残せるんだ」

 ――今年の香港カップでは堀厩舎のネオリアリズムと再びコンビを組みます。

 「長くいい脚を使えて持久力がある馬。強くてタフだ。ただ、気性が少し難しい。ミススタートをしてエネルギーを使ってしまうことがあるので、今回はちゃんとゲートを出てくれればいいんだけど…」

 ――香港ヴァーズのトーセンバジルの印象は?

 「ここはキセキとハイランドリールが強敵だけど、この馬は前走(京都大賞典2着)の走りが良かった。強い相手と戦ってよく頑張っているよ。現状、リズム良く走れば上位4頭に入れるし、勝つシーンもあると思う」

 ――スプリントのザウィザードオブオズは?

 「このシーズンはここへ向けて使ってきているのでいい走りをすると思う。大跳びな馬で自分は高い評価をしている」

 ――香港のスプリント路線は層が厚いですよね。

 「香港はスプリンターを養成するオーストラリアから馬を持ってきているからね。だけど香港馬は年々力を付けてきているよ。マイル路線までなら戦えると思う」

 ――その香港マイルはシーズンズブルームに騎乗します。

 「実は最も自信があるんだ。ここまで凄くタフなレースをして結果を出してくれている」

 ――ズバリG1・4レースの自信度順は?

 「シーズンズブルーム、ネオリアリズム、トーセンバジル、ザウィザードオブオズだね」

 ◆ジョアン・モレイラ 1983年9月26日、ブラジル生まれの34歳。00年、同国でデビュー。1000勝を挙げた後、09年シンガポールに移籍し、4年連続リーディング。13年から香港に移籍し、14年から3年連続で最多勝を更新してリーディング獲得。日本馬とのコンビではヴィブロスでドバイターフ、ネオリアリズムで香港・クイーンエリザベス2世CのG1を制覇。JRA通算130戦38勝。

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2017年12月6日のニュース