【ジャパンC】シュヴァル首差先着 初コンビのボウマン満足げ

[ 2017年11月23日 05:30 ]

ボウマンを背に坂路で併せて追い切るシュヴァルグラン(左)
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 確かな脚取りを“ベストジョッキー”が絶賛した。シュヴァルグランは初コンビのボウマンを背に坂路で最終調整。友道師は「先週しっかりとやって体はできているので、今朝はジョッキーに感触を確かめる程度」と説明。アドマイヤプリヴ(3歳500万)をリード役にして直後を追走。飛び跳ねるチップを全身に浴び、鞍上は実戦さながらの手応えを感じ取る。徐々にピッチを上げ、ラスト2Fで内から並び掛ける。トモをグンッと沈ませ弾むように加速すると、最後は馬体をびっしり併せて首差先着。ボウマンの表情に自信が満ちあふれる。

 「脚の使い方や、バランスの取り方、それにフットワークも全てが十分なレベル。動きには非常に満足している。勝つ馬にふさわしい能力と状態。スタミナがあるので東京2400メートルは最適な条件だと思う」

 続けて「日本馬で気になる馬は?」の問いに、「もちろんキタサンブラック」と迷いなく目をギラつかせた。「特にこの舞台では強い競馬をしている。好位で運ぶと思うので、それを目標に運びたいね」。既に名手はイメージを膨らませていた。

 昨年はアルゼンチン共和国杯を制すと、続くジャパンC3着。勝ち馬キタサンブラックには突き放されたが、2着サウンズオブアースと首差。友道師は「去年は春の疲れが取り切れなくて、中2週の強行軍だった。それに比べて今年はしっかりと乗り込めている。万全の態勢で臨めると思う」と力強い。鞍上について「レースでズブいところがあるので、しっかりと追ってくれるジョッキーは心強い」と全幅の信頼を寄せる。

 姉ヴィルシーナは13、14年のヴィクトリアマイルを連覇。妹ヴィブロスも昨年のドバイターフで屈強な牡馬を相手に世界の頂点に立った。「この馬もあと一歩のところまで来ているし、何とかG1を勝たせてあげたい」とトレーナー。状態は間違いなく昨年以上。今季絶好調の名手が悲願成就をアシストする。

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