【マイルCS】ファルクス95点 ふっくら、落ち着き取り戻す

[ 2017年11月14日 05:30 ]

リラックスした立ち姿のレッドファルクス
Photo By スポニチ

 レッドファルクスは前走・スプリンターズSとほぼ同じ体つきをしています。柔らかい筋肉を身に付け、ふっくらと丸みを帯びている。この芦毛馬の特徴ともいえる発達した肩、トモ(後肢)のパワーを受け止める立派な飛節も1カ月半前と何ら変わっていない。そこで、前走時の写真を馬体のラインに沿って切り抜き、今回の写真の上に重ねてみると…。

 頭と尾の位置が合致しません。前走時は頭を前に突き出して強くハミをくわえながら、尾を高く上げていました。闘争心を示す立ち姿。「長距離戦なら掛かる恐れがあるが、短距離戦ならこのぐらい気持ちが入っていた方がいい」と指摘しました。ところが、今回は頭を平常な位置に据え、ハミを穏やかに受けています。尾も下へ自然に垂らしている。前走時の写真と合致しない立ち姿の違いはそのまま精神状態の違いを示しています。鋭かった目も穏やかになっている。スプリンターが1マイルを乗り切るのに最も必要な落ち着きを取り戻しています。

 今春の安田記念は3着に敗れましたが、距離の壁とは言い切れません。当時も前走同様、ハミをきつくかみ、力んでいた。「体形はマイルをこなせても、気持ちがこなせない」と辛口に評価(80点)しましたが、今度は甘口に95点とします。マイルCSの舞台に備えてテンションを上げないように調教で工夫してきたのか。ともあれ、この立ち姿のまま京都競馬場のパドックを回ってほしい。

続きを表示

2017年11月14日のニュース