【デイリー杯2歳S】ジャンダルム イン強襲快勝で初タイトル

[ 2017年11月12日 05:30 ]

A・アッゼニを背に直線で抜けだし、鮮やかにデイリー杯2歳Sを制したジャンダルム(左)
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 2歳重賞「第52回デイリー杯2歳S」が11日、京都競馬場で行われ、中団で運んだ5番人気ジャンダルムが直線イン強襲で快勝。G1・2勝の母ビリーヴの子が初タイトルを獲得した。

 上位5頭が単勝10倍以下の混戦模様を制したのはジャンダルム。道中は中団やや後ろのインから。決して理想的な位置取りではなかったが脚力でカバー。直線は内の狭い所を抜け出し、2着のカツジに1馬身1/4差の完勝だ。武豊が負傷したため、代打に指名されたアッゼニは、JRA重賞初制覇を素直に喜んだ。

 「残念ながら豊さんが乗れなくなったけど、自分にチャンスが回ってきたことはラッキーでした。ジャンダルムは2戦目。まだまだ成長の余地がある馬ですね。勝って、関係者にお返しできて良かったです」

 次走は2Fの距離延長となるホープフルS(12月28日、中山)。鞍上は武豊に戻る。池江師は「(母の)ビリーヴはスプリンター。(父の)キトゥンズジョイは(適距離が)2400メートル。足して割ると1800メートルか…」と苦笑いを浮かべたが、そこはトップステーブルの腕の見せどころ。「でも、そんな簡単なもんじゃない。何とか東京の2400メートルは持たせたいですね」と抱負を口にした。兄ファリダット、姉フィドゥーシアが惜しくも届かなかった重賞タイトルをあっさり手にした超良血。その可能性は無限に広がっている。

 ◆ジャンダルム 父キトゥンズジョイ 母ビリーヴ(母の父サンデーサイレンス)牡2歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・前田幸治氏 生産者・米国ノースヒルズ 戦績2戦2勝 総獲得賞金4532万2000円。

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2017年11月12日のニュース