【JBCクラシック】トゥルー 3度目正直V!直線ごぼう抜き

[ 2017年11月4日 05:30 ]

<JBCクラシック>レースを制したサウンドトゥルー(手前)
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 ダート競馬の祭典「第17回JBC競走」が3日、大井競馬場で行われた。JBCクラシックは昨年のJRA賞・最優秀ダートホース馬サウンドトゥルーが3度目の挑戦で戴冠。JBCスプリントはニシケンモノノフがG1初Vを果たした。JBCレディスクラシックは地元・大井のララベルが接戦を制し、07年フジノウェーブ(スプリント)以来、10年ぶりの地方馬によるJBC制覇を果たした。

 ダート王がライバルたちをねじ伏せた。15年2着、16年3着。JBCには悔しい思いしかなかったサウンドトゥルー。ダート界の頂点にいながら今年のクラシックでも4番人気に甘んじた。そのうっぷんを存分に晴らした。力強くG1・3勝目をもぎ取った。

 ゲートが開いた瞬間、他馬より半馬身ほど遅れた。「いつもあんな感じなので慌てず、リズムを守っていけばいいと思っていた」。相棒と28戦を共にしてきた大野は動じなかった。道中は10番手。オールブラッシュがハナに行き、内の3番手に1番人気アウォーディー。先行集団は2角すぎからペースアップ。末脚に懸けたトゥルーにとって絶好の展開になった。3角すぎで勢いよく外から上がっていく。直線では7頭をごぼう抜きだ。先に抜け出していた今年の帝王賞馬・ケイティブレイブをかわし、グッと1馬身前に出た。

 「1回使って具合はグンと良くなっていた。自信を持って追いだした。直線は気持ち良かった」。大野は相棒に絶対の信頼を寄せていた。高木師は「涼しい時季に調子がいいタイプ。今年は夏が明けて非常にいい状態で戻ってきた。今までで一番調整が楽だった。7歳だけど、まだ成長の余地があるのかと…。自信を持って送り出した」。愛馬の強さを手放しで称賛した。

 2年連続のJRA賞を狙って次走は連覇が懸かるチャンピオンズC(12月3日、中京)へ。「勝って、またここに戻ってきたい」。師はもう一つタイトルを加え、ダート競馬年末の大一番・東京大賞典(12月29日、大井)に向かうことを力強く宣言した。

 ◆サウンドトゥルー 父フレンチデピュティ 母キョウエイトルース(母の父フジキセキ) セン7歳 美浦・高木登厩舎 馬主・山田弘氏 生産者・北海道新ひだか町の岡田スタッド 戦績44戦10勝(南関東13戦3勝) 総獲得賞金5億8998万8000円。

 《売り上げレコード》JBCクラシック1レースの売り上げは18億1236万8300円(前年比112・1%)。JBCスプリントは同10億7904万900円(同106・3%)で、それぞれ過去最高売り上げとなった。JBCレディスクラシックは7億6386万5300円で前年比89・7%だった。

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2017年11月4日のニュース