G1・3勝ロゴ引退…田中剛師「記憶に残ってるのは皐月賞」

[ 2017年10月28日 05:30 ]

13年皐月賞をコースレコードで制したロゴタイプ(手前)
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 13年皐月賞などG1・3勝を挙げたロゴタイプ(牡7=田中剛)が背腰の筋肉疲労のため引退することになった。輸送などの負担を考慮して引退式は行わない予定。今後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りする。

 異変が生じたのは秋始動戦、富士S(21日)へ向けて美浦トレセンで行われた4日の追い切り。「手前を替える時に頭を上げていた。左の背筋とトモが良くなかったのかも」。騎乗した田中剛師はその後の経過を観察してきたが、回復の兆しを見せないことから同レースを回避し、11日に山元トレセン(宮城県)に放牧。疲労の出た背腰の治療を進めたが、回復にメドが立たない状況が続いていた。来年8歳となる年齢も考慮し、吉田照哉オーナーと協議の上で引退を決断。27日付でJRA競走馬登録も抹消した。

 通算30戦6勝(JRA通算28戦6勝)、12年朝日杯FS、13年皐月賞、16年安田記念でG1・3勝。総獲得賞金は6億525万5900円(海外2戦含む)に及んだ。いつも全力で駆け抜け、多くのファンに愛され続けたローエングリン産駒。夢の続きは2年後に誕生する子供たちに託される。

 ▼田中剛師 ここまでよく頑張ってくれた。最も記憶に残っているレースはやっぱり皐月賞。コディーノとかの強い相手に頑張ってくれました。一生懸命で素直な馬でした。ドバイや香港でも多くの経験をさせてもらった。産駒にも長くいい脚を使う子が出てくれれば…。活躍するところを見たいですね。

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2017年10月28日のニュース