【鳥谷越・本社予想の稼ぎどころ】８日京都１０Ｒ　素質馬ウォータービルドが２戦目で１０００万級を卒業

　土曜の東京メイン・サウジアラビアＲＣは、人気が集中した２頭が順当にワンツー・フィニッシュ。いずれも期待に違わぬ高レベルな走りだったと思うが、ダノンプレミアムの優勝タイムが２歳レコードの１分３３秒０とは驚いた。午後になって回復傾向だったのは確かでも、発表は稍重。春以来の開催初日で絶好の状態とはいえ、ここまでの高速馬場とは想像していなかった。終日晴れ予報が出ている今日、芝はさらなる高速タイムが続出する公算大。持ち時計のないタイプは苦戦するだろう。

　当欄の推奨レースは京都から選択。狙いは１０Ｒの◎ウォータービルドだ。昨年１１月の新馬戦を快勝した後に９カ月の長期休養を余儀なくされたが、８月の復帰戦（英彦山特別＝小倉・芝２０００メートル）を出遅れながら豪快に差し切って無傷の２連勝。３戦目の前走・能勢特別（阪神・芝２０００メートル）では３着と初黒星を喫したものの、１０００万戦とは粒ぞろいの顔ぶれで０秒１差の大接戦。ゴール前の伸びは際立っていた。もっと上を狙える好素材で、脚質的に阪神内回りから京都外回りに替わるのは大歓迎。クラス２戦目で慣れも見込める今回、全３戦で手綱を取ってきた名手・武豊がズバッと差し切る。