【京都大賞典】シュヴァル悲願Ｇ１獲りへ　ムキムキ半馬身先着

ロイヤルパンプ（上）をかわし、坂路を力強く駆け上がったシュヴァルグラン
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　秋の京都＆東京開幕週はいきなり３日間開催！月曜に組まれた「第５２回京都大賞典」は関西馬が全て木曜追い。重賞３勝目を狙うシュヴァルグランは坂路へ向かった。稽古駆けするタイプではないが、この馬なりにしっかりと動いて好仕上がりを印象づけた。

　栗毛の馬体を弾ませ、力強くウッドチップを蹴り上げた。シュヴァルグランは１回目のハロー（馬場整地）明けから３０分後に坂路へ。前半はロイヤルパンプ（５歳１６００万）を視界に入れながら徐々にスピードに乗っていく。バネの利いたフットワークでゴールまで真っすぐ駆け上がって半馬身先着。４Ｆ５３秒５、ラスト１２秒７を刻んだ。大江助手の感触がいい。

　「爆発力を磨くイメージでやりました。オープン馬としては動かない方だけど、以前とは違いますね。体ができてきたことで、この馬なりに動けるようになっています。乗り込み量は豊富。前哨戦だけど、恥ずかしくない出来で臨めます」

　前走・宝塚記念８着後は放牧でリフレッシュ。今季はここをステップにジャパンＣ（１１月２６日、東京）、有馬記念（１２月２４日、中山）を予定している。強豪ぞろいの激戦を戦い抜くべく夏場に英気を養い、今季に備えてきた。昨秋は休み明けでアルゼンチン共和国杯を制して、ジャパンＣ３着から有馬記念が６着。時季的に絞りづらく、一戦ごとに体が増えていった。５歳秋を迎え、今は付くべき箇所に筋肉が付いた状態だ。友道師は昨秋と比較しながら充実ぶりをアピールする。

　「去年の秋は体がポチャッとしていた。あの頃とは状態が全然違う。春と比べても体が締まっているし、初戦から動けるイメージでつくっているよ」

　休み明けでも十分に乗り込み、態勢はキッチリ整った。元々コースうんぬんを問うタイプではないが、京都芝は【２・２・２・１】と経験も実績も十分にある。天皇賞・春は昨年３着、今年は２着と惜しい競馬が続いた。この秋こそＧＩ獲りへ――。始動戦で弾みをつける。