【凱旋門賞】仏ダービー馬ブラムト、僚馬の無念晴らす!

[ 2017年9月30日 05:30 ]

仏2000ギニーで優勝したブラムト
Photo By スポニチ

 わずか1戦で評価を下げるわけにはいかない。仏ダービー馬ブラムトが欧州最高峰の一戦で巻き返しを図る。昨秋の準重賞勝ちから休養を挟んで春にG3(フォンテーヌブロー賞)、仏2000ギニー、仏ダービーと圧巻の4連勝。前走・ギヨームドルナーノ賞は2カ月空いていた上、いつも通り出脚がつかなかった。8頭立てで後方待機。先行馬がそのまま粘る展開で見せ場をつくれず。あの5着は敗因がハッキリしている。

 管理するルジェ師にとって仏ダービーは昨年のアルマンゾルに続いて連覇となった。そのアルマンゾルは仏ダービー後も愛チャンピオンS、英チャンピオンSとG1タイトルを積み重ね、今年に備えて休養。凱旋門賞の最有力候補とみられていた。ところが8月の始動戦(ゴントービロン賞)でまさかの6頭立て5着。状態を考慮して引退、種牡馬入りが決まった。

 僚馬の分も…と期待を背負うのがブラムトだ。母モーニングライトは現役時代、目立つ成績を残していないが、その母の半兄モンズーンは93年ドイツ年度代表馬で父としてシロッコやスタセリタ、ノヴェリストなど数多くのG1馬を出して02、04、06年とドイツ・リーディングサイヤーに輝いた名種牡馬。この母系が奥の深さを感じさせる。

 レースぶりは道中じっくり構えて末脚勝負のスタイル。鋭く切れるというより長い直線で追えば追うだけジワジワ伸びてくるイメージだ。仏2000ギニーも仏ダービーも短頭差。追い比べで競り負けない根性が光った。距離が延びるのは歓迎だろう。G1で三たび勝負強さを発揮する。

続きを表示

2017年9月30日のニュース