【セントライト記念】アルアイン ルメールと初コンビ!2冠へここは通過点

[ 2017年9月15日 05:30 ]

CWコース併せ馬で追い切り、軽快な走りを見せたアルアイン
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 今週は16日(土)、17日(日)、18日(月・祝)の3日間開催。18日に行われる菊花賞トライアル「第71回セントライト記念」(3着までに優先出走権)の木曜追いが東西トレセンで行われた。中でも注目は、やはり皐月賞馬アルアイン。ルメールが初コンタクトを取り、馬なりのまま僚馬を突き放し久々を感じさせない動きを見せた。

 その雄大な馬体には計り知れない可能性が秘められている。皐月賞馬アルアインは初コンビを組むルメールを背に朝一番のCWコースに登場した。

 僚馬のジークカイザー(4歳1000万)を4馬身先行させ、ゆっくりと追走する。動いたのは4コーナーすぎ。うなる手応えで並ぶ間もなく内から前に出ると、最後も馬なりのままラスト1F11秒6(4F50秒9)の好時計を刻み半馬身先着してフィニッシュ。これが初コンタクトの鞍上は、乗り味の良さを絶賛した。

 「凄く乗りやすかった。休み明けだけどコンディションはいいし、能力が高いから問題ないと思う。あとは良馬場でレースができれば」

 線が細く切れ味自慢が多いディープインパクト産駒において、アルアインは異彩を放つ。皐月賞出走時の馬体重は518キロで、04年のダイワメジャー(528キロ)に次ぐ史上2番目の大型での優勝だった。それもレースレコードタイ(1分57秒8)記録。大跳びだが器用に立ち回れる天性のセンスがあり、自分のリズムで運んだ時の粘り強さは一級品だ。前走ダービーは序盤から超スローペースで上がりが極端に速い展開に戸惑ったが、しぶとく追い上げ5着。距離不安を一掃し皐月賞馬の意地を見せた。

 前走後はリフレッシュ放牧を挟んでパワーアップ。担当の音瀬助手は「胴が伸びて一段と力強さが増してきた。操縦性が高く、掛かるところがない。出していってもすぐに折り合いはつくので」と本番の菊花賞に向けても不安はないことを改めて強調した。

 2冠制覇に向け今回はルメールを鞍上に迎えた。池江師は「中山の2200メートルは向正面が特殊なので、そこが鍵になる」と名手の手綱に期待する。勝って堂々と本番へ。迫力を増したボディーが再び中山競馬場を席巻する。

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2017年9月15日のニュース