【細原・騎手で獲る　特別編】１０日中山１１Ｒ　開幕馬場を味方にボンセルヴィーソが押し切る

　土曜の秋華賞トライアル・紫苑Ｓは◎ディアドラがＶ。外枠だけが懸念材料だったが、中団でタメを利かせた鞍上・岩田の好騎乗もあり鼻差の接戦をモノにした。この日はパドックから堂々とした周回で、牝馬とは思えないほどの精神力の高さだった。札幌→中山とあえてコーナー４つの競馬を経験させたことは本番につながるはず。楽しみだ。

　勝負レースは京成杯ＡＨ（中山１１Ｒ）。本命にしていた昨年の３着馬ダノンプラチナは「左前ザ石」で出走取消。長期休養明けの前走（関屋記念５着）が好内容で、使った上積みを見込んでいただけに残念だ。次走に期待したい。

　替わって◎はボンセルヴィーソ。これまで重賞舞台で堅実な走りを見せているようにスピードは３歳世代屈指で、古馬相手でも通用する力を秘めている。最後のひと押しを利かせるためには道中の折り合いが鍵になるが、今回は強力な同型マルターズアポジーがいる。ハイラップで飛ばす離れた２番手は競馬がしやすく、他馬の目標にもされにくい。開幕馬場を味方に内をスルスルと重賞初Ｖだ！！　馬券は馬単・馬連。相手は“行った、行った”のマルターズアポジー、ダノンリバティが本線。後方勢でトーセンデューク、グランシルク、ガリバルディを押さえる。