【紫苑S】奥村武師2頭出し!オトナになった“かしまし娘たち”

[ 2017年9月6日 05:30 ]

春からの成長著しいライジングリーズン
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 土曜の中山メインは3着までに秋華賞(10月15日、京都)の優先出走権が与えられる「第2回紫苑S」。奥村武厩舎はライジングリーズン、ホウオウパフュームの2頭で権利獲りへ挑戦する。夏を越えて精神的に一回りたくましくなった両馬。春クラシックの借りは秋の大舞台できっちり返す構えだ。

 奥村武厩舎の“かしまし娘たち”が、少しオトナの顔になっている。それぞれが桜花賞、オークスに出走したライジングリーズン(8着)とホウオウパフューム(16着)。春の共通した課題は気性面だったが、夏を越えて担当者たちの表情は明るい。ライジングの斉藤助手は「春と比べたら落ちついていますね」と話し、パフュームの若松厩務員は「馬房でイライラすることがなくなった」と成長を実感していた。

 その気性難がモロに出たライジングのラジオNIKKEI賞(11着)。「ゲート裏からイレ込みまくってレースでも抜けるところがなかった」と同助手は苦笑いを浮かべる。勢いのまま先団に取り付き勝利したフェアリーSやアネモネSで見せたまくりは打てず。「ああいう出たなりの形だと厳しい。落ち着いて折り合わないと」。競馬場で激変するタイプだけに、同助手のトーンは慎重だが「スタンド前発走じゃなくなるのは良い。今回からメンコも着用する」と前を向く。

 パフュームの若松厩務員は春のフローラS(8着)、オークスとの違いを明かす。「あの2戦は強めに攻めてピリピリするところがあったけど、今回はちょうどいいところでやれている。カイバもよく食べる」。好時計で制した寒竹賞を考えれば、近2走は期待を裏切ったが「能力がある馬ですから。凄くきれいで雰囲気もある。力を出し切れば頑張ってくれると思う」とハッパを掛けていた。

 先月30日には2頭での併せ馬(Wコース)を消化し、仲良く併入。「やっぱり2頭でやると迫力があった。レースでワンツーフィニッシュになれば最高です」と振り返ったのは若松厩務員。目指すは牝馬ラスト1冠の秋華賞。まずは今週末、中山は陽気なかしまし娘たちのオンステージとなる。

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