【鳥谷越・本社予想の稼ぎどころ】２０日小倉１１Ｒ　上がり馬ファインニードルが連勝で初タイトル奪取

　土曜の札幌競馬は久々に来日した香港の“雷神”モレイラ旋風が吹き荒れた。１１レースに騎乗して３勝、２着３回、３着１回。人気馬ばかりに乗っているとはいえ、鞍上がモレイラだからこその人気もあるだけに「さすが」の成績と考えるべきだろう。先週だけ札幌に出張していた記者としては、世界的な名手の手綱さばきをライブで観戦できる札幌のファンがうらやましい。日曜も有力馬がズラリそろっており、何勝するかが楽しみになってきた。

　本日の当欄で取り上げるのは、紙面に検討原稿を掲載していない小倉１１Ｒ・北九州記念。◎ファインニードルは自信度の高い本命馬だ。形の上では昇級戦になるが、オープンクラスでも既に３走前の鞍馬Ｓ（京都・芝１２００メートル）で４着の実績。当時は昇級戦に加えて休み明けだったことを考慮すれば、逃げて０秒３差は高く評価できる。トップハンデ５７・５キロでタイレコードＶを飾った前走の水無月Ｓ（阪神・芝１２００メートル）も、１６００万戦としては破格の高レベル。今回の舞台となる小倉芝コースは未経験だが、先行力があるだけにむしろ向いている公算が大きい。３走前の鞍馬Ｓより１キロ軽いハンデ５５キロは恵まれた感があり、引き続きＭ・デムーロ騎乗も心強い要素。初タイトル奪取の大チャンスとみた。