【芦屋・レディースC】小野G1初制覇!地元で“夏女王”輝く

[ 2017年8月7日 05:30 ]

<第31回レディースチャンピオン>優勝し喜ぶ小野生奈
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 ボートレース芦屋のプレミアムG1「第31回レディースチャンピオン」は6日、最終日12Rで優勝戦が行われ、1号艇の小野生奈(せいな、28=福岡)が優勝した。インを押し切り、地元で悲願のG1初制覇。優勝賞金1000万円を獲得した。2着は細川裕子(35=愛知)。昨年のクイーンズクライマックスに続く“冬夏連覇”を狙った松本晶恵(30=群馬)は3着だった。

 Vゴールを決めた小野。派手なガッツポーズはなかったがスタンドのファンに何度もお辞儀をした。「やりました!地元の芦屋でうれしさ倍増!!」。福岡支部の先輩・川野から笑顔で迎えられ、ヘルメットの素顔は涙であふれた。

 デビュー8年9カ月。前回大会(津)は準優勝だった。3回目のファイナル挑戦で、ついに女王のタイトル。「訓練生時代はクビになりそうだった。福岡支部の先輩や後輩、師匠の吉田(弘文=引退)さんのアドバイスで、ここまで来ることができた」と喜びをにじませた。

 最終日は強風による水面状況悪化のため安定板装着。その影響で5日目までの舟足が落ちた。「もう朝からバタバタ。川野さんのアドバイスのおかげで何とかなったが、展示でも合っていなかった。あとは気持ち」。腹をくくった。スタートタイミングは遅めのコンマ19。だが、全身全霊の全速インモンキーで先マイを死守。バックでグイッと後続を突き放し、独走態勢を築いた。「差されたと思ったけど誰も内にいなかったのでホッとした」。2号艇、同じ福岡の先輩・日高もカベの役割を果たした。

 地元の芦屋は父親に連れられて初めてボートレースを観戦した思い出の場所。男子に交じってレースする日高の勇姿を見て「私もこうなりたい」と選手を志した。初出走、水神祭、G1初1着が全て芦屋。そして日高を従えての戴冠。こみ上げるものがあった。

 優勝賞金1000万円を獲得し、女子獲得賞金ランキングのトップに浮上した。今年はオールスター(福岡)、オーシャンC(まるがめ)と準優勝戦進出。男子選手とSG優出を懸けてしのぎを削った。ここで満足する小野ではない。目指すは、さらなる頂。もちろん、年末のクイーンズクライマックス(大村)での“夏冬連覇”も期待大だ。

 ◆小野 生奈(おの・せいな)1988年(昭63)10月2日、福岡県生まれの28歳。103期。福岡支部。同期は深谷知博、黒井達矢、喜井つかさら。妹は112期の真歩。08年11月、芦屋で初出走。13年12月、蒲郡W優勝戦で初優勝。14年福岡オールスターでSG初出場。通算1882戦344勝、優勝9回(G11)。1メートル55、47キロ。血液型B。

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