【鳥谷越・本社予想の稼ぎどころ】6日小倉11R軌道に乗ったサンマルティンが関東馬初Vを決める

[ 2017年8月6日 08:00 ]

 競馬の主役はサラブレッドだが、手綱を取る騎手がいなければ成立しないのも事実。レース結果に対する影響度を「馬7、人3」などと言うこともあるが、この数値化には無理があると思う。馬は言葉を発しないだけに、期待外れの結果に対する不満は全て騎手に向くのが宿命。そんな中でも好成績を続けるには、やはり地道な努力しかない。現在3年連続リーディングの名手・戸崎も「自分がどうなりたいのかを考え、そこに向けて突き進むだけ」という考えを貫き、日々、研鑽(さん)を続けている。

 その戸崎が全10場重賞制覇の記録に挑む小倉11R・小倉記念が本日の勝負レース。もちろん、◎は戸崎騎乗のサンマルティンだ。現役時に牝馬重賞を3勝、G1でも3着3回と活躍したディアデラノビアを母に持つ良血馬。気性の難しさから出世が遅れたが、4歳春に去勢された後は6戦4勝と成績が急上昇。条件クラスを卒業した前走の1600万下・むらさき賞は、本格化を感じさせる強い競馬だった。初重賞挑戦といっても、G3のハンデ戦なら素質はむしろ上位。今でも激しい面は残しているだけに、直前輸送がない滞在競馬もプラスに働く公算が大きい。コンビを組んで2戦2勝と相性抜群の戸崎が、自身の記録達成と同時にパートナーにも「関東馬による小倉記念初V」という快挙をもたらすとみた。

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2017年8月6日のニュース