【細原・騎手で獲る　特別編】６日小倉１１Ｒ　決め手鋭いベルーフが波乱重賞を制す

　夏の名物ハンデ重賞・小倉大賞典（１１Ｒ）は波乱の傾向。１番人気馬は１１連敗中で、近３年は馬券圏外に沈んでいる。昨年も１１番人気のクランモンタナＶで３連単は３２万円オーバーだ。過去１０年の脚質傾向を振り返ると

　逃げ・先行馬＝３勝、２着２回、３着６回

　差し・追い込み馬＝７勝、２着８回、３着４回

　明らかに後方勢が優位。上がり３Ｆの時計をみても、メンバー３位以内をマークした馬は【８８４１４】で、ほぼ半数が連対している。にも関わらず『平たん小回り＝先行馬』というファン心理がはたらいてか、後方勢は毎年人気の盲点になっている。

　決め手メンバー最上位◎ベルーフで勝負。このレースは２年連続２着。直線の短い小回り舞台は決して得意ではないが、なぜか毎年展開がスバッとはまっている。その要因は開幕２週目という絶好の馬場コンディションにある。きれいな芝が騎手心理を“前々”へと動かし、自然と決め手勝負の流れを作っている。今年もストロングタイタンを筆頭に、バンドワゴン、サンマルティンと人気の先行馬が集結。今年も◎におあつらえ向きの流れになるのは間違いない。

　昨年に続きホワイトとのコンビ。鞍上は最終追い切りにまたがり「去年は息が荒かったが、今年はバッチリ」と昨年以上の手応えを得ている。香港で１３度もリーディングを獲得した世界の名手の言葉は頼もしい。“３度目の正直”で頂点だ！！　馬券は３連単１着固定のフォーメーション。相手はサンマルティン、バンドワゴン、ヴォージュ、ストロングタイタン、タツゴウゲキ、シャドウパーティー。馬連も押さえる。