【夏競馬トリビア〜ン】魅力たっぷり!花で華やか札幌競馬場

[ 2017年8月1日 05:30 ]

札幌競馬場パドック。馬主席の入り口のバラのアーチ
Photo By スポニチ

 14年のリニューアルオープンから4年目を迎えた札幌競馬場。開催日に多く目にするのは家族連れや女性の姿。その割合は、全入場人員の中でも3割程度を占めており、JRA全10場の中で、最も高い比率を誇る。その“集客力”の秘密を札幌競馬場施設整備課長の東良剛さんに語ってもらった。

 札幌競馬場に到着して真っ先に出迎えてくれるのは、至る所に装飾された多くの花たち。入場ゲートに加え、エントランスへのアプローチには今年も枠番カラーで彩られたプランターが並ぶ。東課長は、こう説明する。

 「ファンの方には“他の競馬場とは違う”という印象を持ってもらいたいですね。それから、札幌は馬産地に最も近い競馬場でもあります。牧場で手塩にかけて育てられた競走馬が走る舞台。生産者の方々にも誇れるような競馬場でありたい」

 当地に赴任した15年には芝コースのゴール板を変更。開幕週に行われる牝馬重賞・クイーンSをイメージした繊細で女性的なデザインは、東課長自らが考案した。両サイドには真っ赤なゼラニウムが施され、さらに華やかさを増している。「年々、管理技術が向上して、立派な花が付くようになりました」と胸を張る。

 今年のパドックは、いっそう華やか。電光掲示板下のスペースにはコリウスの花で「SAPPORO」の文字と蹄鉄がかたどられている。馬主席には美しいバラのアーチ、アサガオの日よけ。客席には虫よけ効果があるゼラニウムの花。今年は花だけでも前年比3割増。花を植えることで場内のゴミが減った。ファンだけではなく馬主や関係者らの目も楽しませてくれる。

 また、子供連れでも楽しめる“仕掛け”も所々にちりばめられている。例えば、かつては殺風景だった「まきばガーデン」には遊具のほかに、実際のコースの100分の1のサイズの砂場を設置。「芝コースの下に敷いてあるのと同じ砂を利用していますから、水はけの良さを実感してもらえます」と東課長。

 競馬以外でも魅力たっぷりの札幌競馬場に、ぜひ足を運んでみてはいかが。

 ≪「花か植物」狙い目!?≫花と植物が多い札幌らしく!?先週は土曜9Rでバニーテール、日曜6Rでハヤブサマカオーと、花と植物の名を付けた馬が勝利。今週はダブルフラワー(十勝岳特別)、クリノスイートピー(HBC賞、UHB賞)、クラウンアイリス(HBC賞)など、花の名前が付いた馬が特別登録を行っている。

続きを表示

この記事のフォト

2017年8月1日のニュース