【アイビスSD】戸崎背に今年こそ!“坂路番長”ネロ雪辱なるか

[ 2017年7月28日 05:30 ]

リベンジに燃えるネロは、坂路を軽快に駆け上がる
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 今週から始まる新潟開催、日曜メインのサマースプリントシリーズ第3戦「第17回アイビスSD」の木曜追いが栗東で行われ、ネロが坂路で軽快なフットワークを披露した。休み明けながら十分な乗り込みで、昨年2着のリベンジに燃える。新潟の千直では5戦2勝2着3回。得意の舞台で絶好調の戸崎を背に、2度目の重賞獲りに狙いを定めた。

 静寂に包まれ、蹄跡のない坂路をスイスイと駆け上がる。“坂路番長”ネロが開門いの一番で登場。川又(レースは戸崎)を背にスムーズに飛ばして馬なりで4F50秒3。ラスト2Fは11秒6―12秒0とスピードが落ちることなくフィニッシュした。高野助手は納得の表情で切り出す。

 「予定通りの時計が出た。楽にサッとね。ジョッキーも“走れる状態にある”と言ってました。がむしゃらというより、コントロールしやすくなりました」

 5月から3カ月間かけて坂路で乗り込んだ。CBC賞(2日)を使うプランもあったがパスし、徐々にピッチを上げた。先週は16、20日と立て続けに4F49秒0の超抜時計。これが坂路番長と呼ばれるゆえん。新潟は7戦3勝2着3回。【2・3・0・0】と得意の千直に狙いを定めた。

 「本数は結構やっているので気持ちは入ってますね。以前よりも折り合うようになって、その中でも時計が出ている。オンとオフがはっきりしているタイプ。本番でスイッチを入れてくれればと思います」

 昨年は千直で絶対有利とされる大外枠を引きながら、快速ベルカントに頭差敗れた。“リベンジ”を期す一戦でもある。「得意なコースで、ジョッキーとの相性もいい。輸送でも体重が減らなくなっているし、問題ないですね」。戸崎とのコンビは3戦3勝と完璧。先の福島開催では21勝、断トツの成績でリーディングを奪取した。今、最も乗れている男が絶妙エスコート。真一文字のVラインを描く。

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2017年7月28日のニュース