【万哲の乱 特別編】8日中京11R 適条件を求め中京遠征のショウナンライズ

[ 2017年7月8日 08:00 ]

 函館と札幌の北海道シリーズは現地で最終追いを行い、輸送なしで挑む「滞在競馬」が基本なのに対し、現在開催中の福島と中京は関東馬から見れば「前日輸送圏」のエリア。つまり、週中に美浦トレセンで追い切って、レース前日の金曜か土曜に現地入りするのがパターン。茨城・美浦から福島競馬場までは地図を見ても“隣県”で近いのはご存じの通り。ただ中京も美浦を起点にすると、阪神(兵庫)や京都より断然近く、使い勝手は実はいい。しかも、現在の3場開催では唯一の左回りコース。中京に関東馬の名前があったら“積極買い”が正解だ。

 中京11R・豊明Sに参戦する関東馬の(3)ショウナンライズは全4勝をすべて左回りコースの芝1400メートル(東京3勝、新潟1勝)で挙げている典型的なサウスポー。月末29日に開幕する新潟を待たず、迷わず中京を選んだ点に勝負気配が漂う。上原師は「左回り1400メートルが現状ベストなのでここへ」と理由を明かしている。前走・相模湖特別(1着)は持ち時計を短縮して、1分20秒2の好時計で乗り切ったのが収穫。好天が予想される土曜の中京競馬場。今の充実ぶりならば「1分19秒台」の超高速決着にも対応できる。先行型も少なく、絶好の内寄り3番枠。関西ファンにはなじみが薄い分、過熱人気にならない?なら、おいしい。

 《もうひと押し》中京10R・濃尾特別も関東馬の(12)トラネコだ。日曜福島9Rの天の川賞(ダート1700メートル)にもダブル登録していた。ただ、堀井師は「福島の1700メートルは忙しい。距離的には中京1900メートルの方が断然いい」と“中京遠征”を切望していた。先週日曜の登録段階で13頭=除外なしで早々とゲート入り確定。しかも、トラネコの全2勝を挙げている武豊が乗るのも魅力。重賞のユニコーンS(12着)は相手も強かったが、自己条件のここなら巻き返しは可能。

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2017年7月8日のニュース