【プロキオンS】カフジテイク“意欲追い”自己ベスト51秒5

[ 2017年7月6日 05:30 ]

鞍上・福永のゴーサインでサカジロテンオー(左)に一気に並びかけるカフジテイク
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 中京メイン「第22回プロキオンS」ではドバイ帰りのカフジテイクが、想定以上の“意欲追い”。G3では格上の底力を誇示する態勢は整った。

 思わぬハード追いも心配無用だ。ドバイからの帰国初戦となるカフジテイクの最終追いは、坂路でサカジロテンオー(4歳500万)を5馬身追走してスタート。序盤から13秒2、12秒6と速めのラップを刻み、ジワジワと差を詰める。最後はいくらか仕掛けられ、自己ベストとなる4F51秒5、ラスト1Fは13秒1をマークした。良く言えばふっくら、悪く言えば太めに映る愛馬を、湯窪師は頼もしげに見つめる。

 「少し立派な感じもするけど、ひと回り大きくなった。良くなった感じがするし、成長期なのかもね」

 主戦の福永は3週連続で追い切りに騎乗。第一声で「前の馬と離れ過ぎて、予定より速くなった」と明かしたが、その言葉とは裏腹に表情からは満足した様子が伝わってくる。

 「最後は無理をさせていないし、余裕がある中での時計。ひと追いごとに息遣いが良くなっているし、体の感じもいいよ」

 残す課題は最後方から外々を回して直線勝負という大味な競馬からの脱却だ。「どんな競馬でもできるタイプじゃないから、先週みたいな馬場になって、物理的に不可能な上がりを求められると苦しい。枠次第では厳しい競馬、内枠なら道中は中から、直線は外へという競馬もさせてもいい。もう少し引き出しを増やしたいね」

 南部杯など秋のG1戦線のためにあえて厳しい道を選ぶのもアリ。すんなりした競馬で勝っても、次にはつながらない。剛脚自慢のカフジテイクが、今週はイメチェンVを決める。

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2017年7月6日のニュース