元Gカップグラドル日野未来 競輪学校でGキャップ獲った!

[ 2017年7月5日 05:30 ]

ゴールデンキャップを獲得した日野
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 元Gカップグラドルがガールズケイリンの「黒船」となる! グラビアアイドルとして芸能界で活躍後、競輪選手に転身するため日本競輪学校(静岡県伊豆市)に在学中の日野未来(24)が3、4日に同校で実施された「第114回生徒第1回記録会」で、スピード・持久力ともに特に優れている生徒に与えられる「ゴールデンキャップ」を獲得。21人いる114回生(女子7回生)女子生徒のトップに立ち、未来を担う大物として名乗りを上げた。

 カメラの前で笑ってポーズを取っていたグラドル時代の日野の芸名は中原未來(なかはら・みく)。健康的な肉体には、自転車の才能が秘められていた。

 その片りんを早くも見せつけた。入学前、学校での目標として掲げていた「ゴールデンキャップを獲ること」を、ぎこちないフォームで必死にもがいた末に1回目の記録会で有言実行したのだ。

 ゴールデンキャップはスピード、持久力の両方で高い水準をクリアした生徒だけに与えられ、記録会ごとに出るものではない。快挙達成を、こう振り返る。

 「最後が苦手な2000メートルだったので緊張したけど、ゴールデンキャップを獲得できて本当にうれしいです。残りの記録会でも獲れるように頑張りたいと思います」

 競輪学校で日々、日野を厳しく指導する教官は「体幹はまだ強くないけど、努力すればもっと先に行ける」と太鼓判を押し「現状はスプリンタータイプ。長い距離はこれから」とも付け加えた。

 能力の一端を披露した彼女が競輪と出合ったのは、松戸競輪場だった。タレントとして赴き、ガールズケイリンを観戦。「これが私の仕事だ!って思ったんです」と運命の瞬間を振り返る。ただ自転車競技どころか、スポーツ経験もなし。歌って踊るアイドル時代があったとはいえ「周囲には最初、冗談を言ってると思われました」も無理はない。

 しかし、決意は揺るがなかった。すぐに所属事務所に意向を伝えた。高校を中退したため競輪学校入学に必要な高卒資格を取るため『高等学校卒業程度認定試験』にも合格。知り合いのつてをたどって現役競輪選手に弟子入り。日野の師匠となった佐藤成人(43=71期)が「あんなに頑張るとは」と感心する猛練習を積んだ。

 「最初は競技用自転車に乗るところから大変で、練習も何をするのも全部が全部きつかったです」

 それを乗り越え競輪学校に一発合格。さらに最初のハードルでノルマ達成を遂げた。過去に複数回のゴールデンキャップ獲得は圧倒的強さで競輪界に衝撃を与えた小林優香(23=福岡・106期)ただ一人。それを果たせば、日野も間違いなくデビュー時に黒船来航級のインパクトがあるはず。デビュー予定は来年7月だ。

 ◆日野 未来(ひの・みらい)1993年(平5)1月26日、大分市出身の24歳。奈良支部所属。2010年に「中原未來」の芸名でアイドルグループ「HR」1期生としてデビュー。HR卒業後は“Gカップ”グラビアアイドルとして活躍。14年、松戸競輪場でガールズケイリンを観戦し、競輪選手を志す。高等学校卒業程度認定試験に合格した後、17年1月、日本競輪学校114回生に合格し、5月に入学。1メートル67、73キロ、太腿63センチ。

 《モデル、美容師からの転身も》ガールズケイリンの選手は当然、自転車競技の出身者が多い。ほかにビーチバレー出身の尾崎睦(32=108期)、アイスホッケー女子日本代表の荒牧聖未(27=102期)などほかのスポーツの一流選手が転身することも少なくないが、スポーツと関係ない変わり種もいる。田中麻衣美(34=102期)と亀川史華(26=110期)は元モデル。華やかな世界からガールズケイリンへの転身という意味では日野の先達といえそうだ。長沢彩(29=106期)は元美容師で、5月の京王閣ガールズコレクションを優勝。トップクラスの選手として活躍している。ほかに元アパレル店員の宮安利紗(25=106期)など「非スポーツ関連選手」も意外と多くいる。

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