【函館新馬戦】“出世レース”で桜へ発進!シリエージョ態勢万全

[ 2017年7月5日 05:30 ]

調教の動きにも大物感が漂うカレンシリエージョ
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 G1・6勝のゴールドシップなど多くの活躍馬を出してきた函館芝1800メートルの新馬戦。今年最初の“出世レース”にも大物候補がスタンバイしている。今年のヴィクトリアMを制したアドマイヤリードの半妹カレンシリエージョ(鈴木孝、父ハービンジャー)がその馬だ。調教で抜群の動きを披露し、態勢万全。姉同様にデビューVを飾れるか注目される。

 あいにくの雨空にも栗毛の好馬体は輝きを失わない。カレンシリエージョは火曜朝は角馬場からWコースを1周半。久保田助手は「姉のアドマイヤリード(父ステイゴールド)はピリピリするところがあると聞いていたけど、追い切ってからも落ち着いているしカイバも食べている」と順調な調整過程に目を細める。

 調教の動きにも大物感が漂う。Wコースでの1週前追い切りはオデュッセウス(4歳1600万)と併せて5F67秒0〜1F12秒2で併入。オープン2勝の格上古馬と互角の動きを見せた。久保田助手は「あそこまで動くとは。体力が高いし、馬体も背が高くてバランスがいい。欠点らしい欠点がなくて“普通”ではない感じ」と率直な感触を伝え、調教に騎乗している池添も「調教をやるごとにだんだん良くなってきている」と手応えをつかんでいる。

 函館芝1800メートルは多くの大物を出している出世レース。来春を見据える素質馬がデビュー戦に選ぶことも多い。シリエージョはイタリア語で「桜」。もちろん桜花賞で活躍してほしいとの思いが込められている。デビューVでヒロイン候補へ。久保田助手は「ゲートはソロッと出るから先行することはないと思うが、脚力があるから」と愛馬への信頼を口にする。アドマイヤリードは15年7月に中京で新馬V。その後4連勝中のシルバーステートを差し切った一戦は今や“伝説の新馬戦”級だが、妹も姉に負けない鮮烈Vを飾るかもしれない。

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2017年7月5日のニュース