【鳴門・グラチャン】石野がSG連続V!当地SG連覇も達成

[ 2017年6月26日 05:30 ]

<鳴門・グラチャン>優勝カップを手に笑顔を見せる石野( 左)と元プロ野球選手の里崎智也氏
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 SG「第27回グランドチャンピオン」は25日、ボートレース鳴門12Rで優勝戦が行われた。1号艇の石野貴之(35=大阪)が逃げ切って快勝。6度目のSG制覇を飾った。5月の福岡オールスターに続くSG連続Vを達成。これは史上15回目(うち2回は3連続V)の快挙だ。併せて昨年のオーシャンCに続く当地SG連覇も成し遂げた。優勝賞金2700万円を獲得し、賞金ランキングも1位に浮上。来月のまるがめオーシャンCで史上3人目のSG3連続Vと、前人未到の同一SG3連覇に挑む。

 石野時代が来た。昨年の鳴門オーシャンCでSG3勝目を挙げてから、わずか1年の間に連覇を含むSG4勝。これは史上初の快挙だ。鳴門SGも連覇。強い勝ち方にこだわる男。前回のオールスター(福岡)に続く予選トップ→準優1枠1着→優勝戦1枠からの王道Vは非常に値打ちがある。

 「福岡(オールスター)の時は緊張があった。今回は冷静だった。福岡で勝って賞金を上積みできたことで余裕もあった。いつも通り自分のレースをするだけだった」

 直前のスタート特訓ではF連発。本番でも「早仕掛けになって落としてしまって…。丸岡さんが出ていったので、まくられるかなと思った」。一瞬冷や汗をかいたが慌てることはなかった。丸岡が引いたことにより「3番(岡崎)のツケマイだけ気をつけた」。自分のターンに徹し、あとは自信満々の回り足を生かして、ぶっちぎりの逃げを披露した。

 SGに強いのはなぜか。石野は謙虚に言う。「SGに限っていいエンジンを引いている。それが一番だと思う。G1ではSGほど結果を出せていない。そこは課題」。普通はG1で結果を出してからSGという流れだ。石野は逆。まさにSGの申し子だ。この優勝で賞金ランクも独走ムードになってきた。「賞金に関してはぶっちぎりたい。早めに(グランプリの)準備もできるから」

 7月12日から始まるオーシャンC(まるがめ)では誰も達成していない同一SG3連覇、さらにオールスター、グラチャンに続くSG3連覇が懸かる。「そこはメディアとファンの皆さんに騒いでもらって…。僕は自分の仕事をするだけ」。初めてSGを勝った思い出の水面で大記録達成に挑む。

 ◆石野 貴之(いしの・たかゆき)1982年(昭57)6月3日、大阪府生まれの35歳。父は元ボートレーサーの美好氏。近大付高では野球部主将を務めた。大阪支部所属。90期生として02年5月に住之江一般戦で初出走。同6月の住之江新鋭リーグでデビュー初勝利。通算3403戦1055勝、147優出47V。G1は22優出5V。SGは17優出6V。1メートル65、51キロ。血液型O。

 ◆次走 優勝した石野貴之の次走は7月12日からのまるがめSGオーシャンC。松井繁、山崎智也、峰竜太、桐生順平ら強豪と優勝を争う。丸岡正典は30日からの浜名湖一般戦。坪井康晴、菊地孝平、長嶋万記らが参戦。岡崎恭裕は7月1日からの蒲郡一般戦。池田浩二、川上剛、毒島誠らが出場。篠崎仁志は29日からの宮島G3ウエスタンヤング。海野康志郎、守屋美穂、前田将太らが相手。赤岩善生は7月1日からのとこなめ一般戦。寺田祥、井口佳典、茅原悠紀らが参戦。下條雄太郎は7月28日からのとこなめ一般戦。佐々木和伸、村越篤、永井源らとVを争う。

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