【梅ちゃん先生・特別編】24日東京11R ゲルニカが背負うのは…

[ 2017年6月23日 08:00 ]

 トレセンで馬券情報を仕込んだ帰りの道すがら、平井の酒場「ゆがふ」をのぞいてみると…。いつも競馬新聞に目を血走らせる常連の姿が見えない。「金城君なら、沖縄慰霊の日(6月23日)に合わせて里帰りしてるわよ」と女将。沖縄はこの日、鎮魂の祈りに包まれた。沖縄戦最後の激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園。戦没者24万1468人の名が刻まれた平和の礎(いしじ)に金城も手を合わせたのだろうか。

 ともあれ、こちらは土曜競馬に全力投球。東京メーン11Rの狙いはレッドゲルニカだ。前走時を明らかに上回る気配。調教ではハミに頼ることもなく、見違えるような動きを見せた。前走オープン3着からの降級戦。トップハンデ58キロが課題だが、550キロの大型馬だけに克服可能だろう。

 ピカソの代表作品「ゲルニカ」から付けられた馬名。その大作が完成したのはちょうど80年前の6月だった。ナチスドイツ軍に無差別爆撃を受けたスペイン北部の町ゲルニカ。空襲から逃げ惑う人馬の姿をキャンバスに刻んだこの作品も“平和の礎”である。重い歴史を背負った「ゲルニカ」から名付けられた馬なら、58キロぐらい背負える…。

 酒場で一見の客相手にそんな講釈を垂れていると、金城からメール。「土曜競馬の当たるやつを教えろ」

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2017年6月24日のニュース