【宝塚記念1週前追い】サトノクラウン1馬身遅れも不安なし

[ 2017年6月16日 05:30 ]

併せで追い切るサトノクラウン(左)
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 春G1を締めくくるグランプリ「宝塚記念」の1週前追いが15日、東西トレセンで行われた。美浦では昨年の香港ヴァーズ覇者サトノクラウン(牡5=堀)がWコースで併せ馬。サトノメサイア(5歳1000万)を1馬身追走からスタート。直線で内に進路を取っていっぱいに追われたが、差は縮められず1馬身遅れでフィニッシュした。

 結果的に遅れはしたが、5F68秒6〜1F12秒5としっかり時計は出してきた。森助手は「時計的には動けているし、負荷もかけられた。遅れは気になりませんよ」と及第点のジャッジ。「大阪杯に比べると硬さは残るが、この1本で変わってくれれば」と願いを込めた。

 マイナス12キロと“究極仕上げ”で挑んだ大阪杯。堀師も「動き、メンタル面を含めて今までで一番いい」と話すほどだったが、直線はじけず6着。森助手は「2000メートル適性で他馬に劣った」と距離に敗因を求めた。「スピード面からは2400メートルが合っていると感じる。今回は1F延びるので、そこでカバーできれば」と京都記念で連覇を達成した2200メートルでの反撃に期待を寄せた。

 秋に海外遠征を控える同じ勝負服のサトノダイヤモンドは出走せず、現時点で11頭立て。ますますキタサンブラック1強ムードが強まるが、香港ヴァーズで凱旋門賞2着馬ハイランドリールら世界の強豪を撃破した底力は、ここでも侮れない。

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2017年6月16日のニュース