【ベルモントS】出走GOサイン!エピカリスは「力出せる状態」

[ 2017年6月10日 09:00 ]

出走にGOサインが出たエピカリス
Photo By 提供写真

 現地時間9日、南田助手を背にしたエピカリスは厩舎周りの運動で本番に備えた。萩原師は「追い切り翌日の午後の段階で、少し右前の蹄に不安な部分があったけど、現在は競馬に向けて力を出せる状態だと判断しています」とコメントした。

 馬場入りを予定していた前日の8日。予定時刻になっても同馬は検疫厩舎から姿を現さず、追い切り後に乱れた右前脚の歩様の深刻さを心配させた。だが、蹄のケア、2日連続での消炎剤投与と懸命な陣営のリカバリーが実り、この日獣医師から出走OKのサイン。「無事に出走してくれることを願うのみです」と話していたルメールの願いもかなった。

 だが、クラシックエンパイアが回避、エピカリスにも不安情報が流れた中で、人気を集めそうなのがアイリッシュウォークライだ。前走・ケンタッキーダービーこそ10着に大敗したが、2走前のウッドメモリアルSは完勝。クラシックエンパイアばかりか、後のプリークネスS覇者クラウドコンピューティングに勝った実績もあるだけに侮れない。モーション師も「父のカーリンはベルモントSで僅差の2着に好走しているので、距離も大丈夫でしょう」と自信をのぞかせている。

 エピカリスに懸かる日本馬による米国ダートG1初制覇の期待。その背には日本の競馬ファンの思いも。数々のハードルを飛び越え、今は静かにゲートインの時を待つ。

続きを表示

この記事のフォト

2017年6月10日のニュース