【安田記念】連覇ヤマニンゼファーが16日死去…厩舎の“後輩”が勝利で弔うか

[ 2017年5月31日 11:00 ]

93年の安田記念を制したヤマニンゼファーと柴田善臣
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 92、93年の安田記念、93年の天皇賞・秋を制し、93年最優秀5歳(現4歳)以上牡馬、 最優秀短距離馬および最優秀父内国産馬に選ばれたヤマニンゼファーが16日朝、老衰のため死んだ。29歳だった。

 ヤマニンゼファーは92年の安田記念では11番人気の低評価を覆して直線力強く抜け出して優勝。鞍上の田中勝はG1初制覇だった。93年の安田記念は柴田善とのコンビで連覇を達成。柴田善もまたG1初制覇だった。

 6月4日、東京競馬場11Rで行われる「第67回安田記念」(G1・芝1600メートル)には、そのヤマニンゼファーと同じ栗田博憲厩舎所属のイスラボニータが出走する。

 3歳時は皐月賞を制し、日本ダービー2着と世代のトップレベルで戦ったイスラボニータ。古馬になってからは勝ち運に見放されていたが、前走のマイラーズCで2年7カ月ぶりの勝利。春の大目標である安田記念に向けて万全を期している。鞍上も3週連続でG1を勝利しているC・ルメールと隙がない。

 2月19日のフェブラリーS(G1)では、前日に父・ゴールドアリュールが急逝したゴールドドリームが優勝。血や人のつながりがさまざまなドラマを生み出すのも競馬の魅力の1つ。イスラボニータは厩舎の偉大な“先輩”が輝いたその舞台で、弔いの勝利を挙げることができるだろうか。

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2017年5月31日のニュース