【細原・騎手で獲る 特別編】27日京都10R 素質馬サトノクロニクルがダービー除外のうっぷん晴らす

[ 2017年5月27日 08:00 ]

 昨年のダービーは現地で生観戦。マカヒキVSサトノダイヤモンドのゴール前“8センチ差”の壮絶な叩き合いは感動的だった。川田とルメールはレース後、どちらからともなく馬体を寄せ合いガッチリ握手。互いの健闘を称え合っていた。やっぱりダービーは独特の雰囲気。この現場を体感できたことは、競馬記者として一生の財産になった。あれから1年――。ダービージョッキーの仲間入りを果たした川田は、激動の1日をこう振り返った。

 「いろんなことが噛み合って勝つことができた。あの瞬間、運を持っていましたね。周りの人の反応を見て、ダービーを勝つことの重みを感じました。何よりもマカヒキが、ダービー馬になれたことがうれしい」

 史上3人目のダービー連覇が懸かる今年はサトノアーサーで挑む。デビューからコンビを組み「ダービーに向けて」信頼関係を構築してきた。非凡な瞬発力がありながら、前向き過ぎる気性がネック。前走の毎日杯は2着に敗れたが「我慢しながら走れていたし、返し馬の雰囲気は今までで一番良かった。繰り返しやってきたことが、できるようになってきた」と敗戦のなかにも手応えを感じていた。今年はどんな騎乗でファンを魅せてくれるか、若き天才の手綱に注目したい。

 G1資金は京都10Rから。川田騎乗のサトノクロニクルで勝負する。前走の京都新聞杯で頭差の2着に敗れ、ダービー出走はかなわなかったが乗り込みは十分。兼武助手は「(同厩舎でダービーに出走する)3頭と比べても素質は引けを取らない。休み明けを一度使って動きも良くなっている」と好勝負を意識していた。力は抜けた存在で、ここはキッチリ決める。馬券は3連単1着固定のフォーメーション。相手はサトノリュウガ、ゴールドハット、クリノヤマトノオー、グラットシエル。

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2017年5月27日のニュース