【オークス 馬券顛末記】我が本命は直線伸びあぐね…胸にモヤモヤ

[ 2017年5月21日 17:09 ]

<東京11R・オークス>レースを制したソウルスターリング(右から3頭目)。右は2着のモズカッチャン
Photo By スポニチ

 この季節、関西競馬記者の日曜はある意味“気楽”だ。G1は5月7日のNHKマイルCから6月4日の安田記念まで5週連続で東京競馬場で行われる。京都や阪神競馬場のターフビジョン、あるいはTVモニターで観戦するG1は不思議なもので、どこか“よその国”の出来事のようだ。

 オークスは“裏開催”となった京都競馬場で下鴨Sの表彰式が始まるのを待ちながらの観戦となった。巨大なターフビジョンを見つめ、普段とは違う緊張感を味わっていた。

 と、言うのは自身のコラムで「今年は関西に勝ち馬がいない気がする」と書いたから。これであっさり関西馬に勝たれてしまうと、かなり格好悪い。“どこを見てるんや”という話になってしまう。取材と、自分のカンを信じた、ひとつの賭(か)けではあった。

 息を飲んで見守った直線の攻防。いったんモズカッチャンが先頭に立ち、ヒヤリとしたが、ルメールに導かれたソウルスターリングは強かった。着差は2馬身を割るも内容は完勝。引き離された3着にアドマイヤミヤビ。この圧倒的な強さが“関西に勝ち馬いない”と感じた気配の正体だったか。

 桜花賞馬レーヌミノルはまさかの13着。アドマイヤミヤビに、リスグラシュー(5着)も力をふり絞り、懸命に伸びて来たが勝ち負けまでには至らなかった。立ちふさがる強大な壁の前に関西馬は軽く“もてあそばれた”格好だ。

 これでソウルに◎を打てればいいが、いまさら大本命馬に日和(ひよ)ることはできない。変わり身を期待した我が本命ホウオウパフュームは直線伸びあぐねて16着。声も出なかった。穴記者としての正解は6番人気で直線いったん抜け出したモズカッチャン。このピンポイントしかなかった。胸にモヤモヤとしたものを抱えながら、いよいよダービーウイークに突入する。今週こそだ。(大阪・競馬担当オサム)

続きを表示

2017年5月21日のニュース