【オークス】逃げ馬不在でスロー必至!キレ味勝負で台頭するのは?

[ 2017年5月21日 13:37 ]

スローペースのレースを差し切ったブラックスビーチ(7)と2着のカリビアンゴールド(5)
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 21日、「第78回優駿牝馬(オークス)」(G1、芝2400メートル)が東京競馬場11Rで行われ、過酷な2400メートルの長丁場に3歳牝馬18頭が挑戦する。

 ペースを握る逃げ馬不在のメンバー構成だ。過去に逃げた経験があるのはレーヌミノルとブラックオニキスのみ。レーヌミノルはクイーンC(G3・東京芝1600メートル)で逃げの手に出たが4着。これが同馬にとって唯一の馬券圏外の着順だけに、池添の「前目の競馬になると思うが、逃げたくない」という言葉は本音だろう。ブラックオニキスも逃げたのは8戦前の未勝利戦(1着)のみで逃げ馬とはいえない。

 逃げ馬不在でスローペースは必至。直線での瞬発力勝負となれば、牝馬特有のキレ味をもった馬が抜け出してくる。前哨戦・スイートピーS(東京芝1800メートル)はまさにそのような展開になり、18頭中11頭が上がり600メートルを33秒台で走った。このレースで1着のブラックスビーチ、2着・カリビアンゴールドはスローペースの経験が活かせるはず。

 騎乗する武豊が「どのようなレースになっても対応できる」と信頼を寄せるリスグラシューも適応力がありそう。アルテミスS(G3、東京芝1600メートル)でそのリスグラシューを上回る33・3秒の末脚を披露し2着に入ったフローレスマジックもキレ味を秘めている。

 桜花賞で敗れた馬も見限れない。馬場に泣いて12着と大敗したアドマイヤミヤビは東京コースでは2戦2勝で、ともに上がり600メートルを33秒台でまとめている。最速の末脚で6着まで追い上げたディアドラも虎視眈々。賞金加算のために7日の矢車賞(京都芝1800メートル)を挟む強行軍となったが、きっちり勝ってオークスに駒を進めてきた。両馬とも桜花賞より展開が向くと予想され、前進が見込めそうだ。

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2017年5月21日のニュース