【オークス】ソウル躍動12秒4!ルメール“幸運”3度くしゃみ

[ 2017年5月18日 05:30 ]

<オークス>ルメールを背に3頭併せで追い切るソウルスターリング(左)
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 リベンジへ幸運の予兆!?「第78回オークス」(21日、東京)の追い切りが美浦、栗東トレセンで行われ、昨年の2歳女王ソウルスターリングが軽快なフットワークを披露した。手綱を取った主戦・ルメールは距離延長を課題に挙げながらも桜花賞(3着)のリベンジを宣言。理想の枠順も口にした。また「第84回ダービー」(28日、東京)の1週前追いでは青葉賞優勝アドミラブルが出色の走りを見せた。

 朝続けざまに3度くしゃみをすれば、幸運が巡ってくる。ドイツやルメールの母国フランスの言い伝えである。

 ソウルスターリングとレイデオロ。オークス、ダービーで騎乗する藤沢和厩舎2頭の朝追いを終えたルメールが笑顔で引き揚げてくる。「2400メートルの適性ですか?レイデオロは絶対大丈夫。自信あります。ソウルは…うーん、正直言って、分からない。枠順の運も…」。記者会見でこう言いかけた途端にくしゃみの3連発。「ごめんなさい。でも、いい枠が欲しいです。それに動きも良かったです」と続けると、手綱に伝わってきた感触に再び笑みを浮かべた。

 女王にふさわしい走りだ。印象派の巨匠が描いた名画のように美しい漆黒の馬体がWコースで弾む。4馬身先行したシンボリバーグ(3歳500万)の内から造作もなく並びかけた。最後まで馬なり。長い四肢を柔らかく伸ばして、5F68秒4、ラスト1F12秒4でまとめた。馬場の出口で手綱をスタッフに渡すと、その乗り味を藤沢和師に報告。「軽い追い切りですが、手綱を押さなくても自分で動いてました。とってもいいです」。2人に笑顔の花が咲いた。

 フランス在籍時代の09年にはソウルの母スタセリタとルアーヴルで仏オークス&ダービー連覇。「ソウルはとっても母親に似ている。脚長で跳びが大きくて、ちょっとハイテンション。今度は日本でオークスとダービーを連勝したい」と語る。歴代5人目となるそんな快挙の前に立ちはだかるのが距離の壁。「キャリアを積んで乗りやすくなったし、広い東京も合っている。リラックスできれば直線ではじける。でも、2400メートルの遅いペースで馬がびっくりしなければいいのですが…」とルメールは珍しく枠順の希望を口にする。

 「スタート後にすぐコーナーなので大外枠はちょっと難しい。跳びが大きいから内枠でスタートが悪いと掛かるかも。欲しいのは真ん中の枠。前めを追走して…」。会見の終盤にも続けざまに3度のくしゃみ。「実はフランス時代から花粉症なんです。美浦はまだ花粉が飛んでいるね」と苦笑するが、くしゃみの3連発は幸運の予兆。「今週は桜花賞のリベンジです」。ヴィクトリアマイルに続き、オークス、ダービー。G1・3連発の吉兆だ。

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2017年5月18日のニュース