【宮島チャンピオンC】瓜生V!生涯獲得賞金20億円超え達成

[ 2017年5月17日 05:30 ]

宮島G1を制し、年末のグランプリに望みをつないだ瓜生
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 G1「宮島チャンピオンC」優勝戦が16日、第12Rで行われ、1号艇の瓜生正義(41=福岡)がインからトップSで快勝。史上7人目の生涯獲得賞金20億円超えを達成した。今年の賞金ランキングでも4位に浮上。F休み、復帰後のG1、G2・6カ月間出場停止が控える中、年末のグランプリに望みをつないだ。2着は6号艇の坪井だった。

 現役ボートレーサー全員が目標とする年末のグランプリ。昨年の覇者・瓜生は、その出場すら危ぶまれるところまで追い込まれていた。前期F2による90日のF休み未消化。復帰したところで大村G1優勝戦FによるG1・G2の6カ月間出場停止が待っている。瓜生自身が「グランプリの勝負駆け」と位置づけていた。

 しびれる状況だ。スタートを行かなければ勝てない。だが、Fを切れば今年のみならず来年まで終わりかねない。瓜生が出した答えは…。コンマ11のトップS。「スタートは全速」。王者は涼しい顔だった。

 「エンジンはだいたい仕上がっていた。いいスタートだなと思って行った」。何というタフな精神力。これで生涯獲得賞金は20億757万8791円。史上7人目の大台に乗せたが「20億円?(そんなお金)どこ行ったんですかね」。王者には心臓がすり減るような戦いの後でも周囲を笑わせる余裕があった。

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2017年5月17日のニュース