【京王杯SC】降りしきる雨を切り裂いた!レッドファルクスがV

[ 2017年5月14日 05:30 ]

<東京11R・京王杯SC>雨中のレースを制したレッドファルクス(手前)
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 1着馬に安田記念(6月4日、東京)の優先出走権が与えられる「第62回京王杯スプリングC」が土曜東京メインで行われ、メンバー唯一のG1馬レッドファルクスが直線鋭く伸びて貫禄V。昨秋のスプリンターズS以来となる重賞3勝目を挙げた。

 降りしきる雨を白い馬体が切り裂いた。レッドファルクスは中団後ろから直線で剛脚を発揮。58キロも重馬場も、ものともせず、上がり3Fメンバー最速となる33秒7の切れ味で他馬をかわし去った。昨年暮れの香港スプリントこそ12着と崩れたものの、6歳を迎えた今年も高松宮記念3着と地力健在。同馬とのコンビで【4・0・1・1】となったM・デムーロは「帰国後に状態がどんどん戻って、いい状態だった」と笑顔で振り返った。

 芝1400メートルでの勝利は実に未勝利Vの14年3月以来。節目のJRA通算200勝(現役107人目)を達成した尾関師は「いろいろな条件で走ってくれて頭が下がる。高松宮記念(やや重=3着)で悪い馬場を経験したのもプラスになった」と進化を続ける愛馬を頼もしげに見やった。

 次走について師は「反動がなければ、そのつもりでやっていく」と安田記念を見据える。芝、ダート二刀流のファルクスにとって、1600メートルはデビュー2戦目(未勝利9着)以来。それでも最強のパートナーが「乗りやすいし、賢い馬。今日の感じなら問題ない」と言うなら、本番ももちろん有力な存在となる。

 ◆レッドファルクス 父スウェプトオーヴァーボード 母ベルモット(母の父サンデーサイレンス)牡6歳 美浦・尾関厩舎所属 馬主・東京ホースレーシング 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績21戦9勝(うち海外1戦0勝) 総獲得賞金3億3119万6000円。

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