【NHKマイルC】矢作師3頭出し大攻勢“台風の目”スターリー

[ 2017年5月5日 05:30 ]

抽選を突破したタイセイスターリー
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 激戦必至の「第22回NHKマイルC」は抽選突破組が侮れない。4日に出馬投票が行われ、14年Vの半兄ミッキーアイルとの兄弟制覇が懸かるタイセイスターリーが3分の2の抽選を突破。これで矢作厩舎はグランプリボスで勝った11年以来の3頭出しとなった。また、同じく抽選をクリアしたガンサリュートは父が10年レコードVのダノンシャンティ。こちらも一発の魅力は十分だ。なお枠順は5日に確定、馬券は6日から前売り発売される。

 タイセイスターリーの抽選突破を確認した矢作師は「とにかくうれしい」と安どの入り交じった笑みを浮かべた。14年のNHKマイルCを逃げ切ったミッキーアイルの半弟で、15年セレクトセール1歳セリで8800万円(税別)の高値が付いた馬。「当初からイメージはここ(NHKマイルC)だった」。目標としてきた大舞台に向け、抽選対象の立場でも万全の態勢を整えてきた。

 新馬戦を快勝し、3戦目のシンザン記念で2着。能力の高さはデビュー直後から示してきたが、気を抜く面があって成績が安定しなかった。そこでこの中間は単走主体で集中力アップに努めた。坂路での最終追いはラスト1F12秒2と最後までしっかりした伸び。師は「能力は一番高いと思っているし、やれることはやってきた。格好や走り方がグランプリボスとかぶる」と目を細めた。

 舞台も不安視していない。東京では共同通信杯で4着に敗れたが、折り合いが付かずに途中からハナに立ったもので参考外。「道中は馬混みで辛抱して直線でスパーンというイメージ」と調教の成果が出るシーンを思い描いている。

 厩舎はオールザゴー、ナイトバナレットと3頭出しの大攻勢。同レースはこれまで【1・1・1・8】と実績十分で、くしくもグランプリボスが勝った11年も3頭出しだった。「タイセイは抽選待ちだったからともかく、なんでこんなに注目されないのかと感じる。それくらいの自負はある」と“矢作節”のトーンは上がる一方。運も味方に付けた矢作軍団が混戦G1の台風の目となりそうだ。

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