【NHKマイルC】府中で逆襲!「我慢」爆発モンドキャンノ

[ 2017年5月4日 05:30 ]

3頭併せで追い切るモンドキャンノ(中央)
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 「第22回NHKマイルC」栗東では昨年の同レース(メジャーエンブレム)を制したルメール騎乗のモンドキャンノが好状態をアピールした。

 追い切りにはテーマがあった。モンドキャンノは坂路を軽く駆け上がった後、CWコースへ向かった。内ブラックナイル(3歳未勝利)、外ポップチューン(同)と3頭併せ。果たして折り合いはどうか。我慢は利くのか。真ん中に進路を取る形で直線へ。馬なりで運び、きっちりとなだめて僚馬に首差先着。騎乗した安田翔師が意図を説明する。

 「左右に馬を置いて、行きたがる条件をつくった形での追い切り。この馬のローテーションで来ているし、もう(大きく)やる必要はないです」

 スタンドに引き揚げてくると馬上から「我慢が利いていた」とトレーナーに声を掛けた。安田隆師は「そういうことです」と言葉を一つ置いて、切りだした。

 「実戦を想定した追い切りで、行きっぷりは良かった。今の感じで行ければ理想。あとはムキにならず、自分の競馬ができるかどうかですね」

 前走(10着)は前に壁をつくることができず、前半はかなり行きたがった。いわゆる“不完全燃焼”の敗戦。折り合いが付けば、しまいははじける。直線の長い東京で上がり33秒台の末脚を秘めるのは、何ともまぶしい。

 コンビを組むルメールは「1800メートルよりはマイルの方がいいと思う。2走前(朝日杯FS2着)はうまく後ろから行って伸びてきたからね。長い直線はいいし東京はちょうどいい。しまいの脚を生かせる競馬ができれば」とVゴールを頭に描いている。

 昨年は牝馬メジャーエンブレムを優勝へエスコートした名手が末脚爆発の予感…。ピタリと呼吸を合わせ、本当のモンドキャンノをお見せする。

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2017年5月4日のニュース