【天皇賞・春】戴冠へ突き進む!王者の風格サトノダイヤモンド

[ 2017年4月25日 05:30 ]

3個目のG1タイトルを狙うサトノダイヤモンド
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 真の最強馬は?春の6週連続G1の口火を切るのは、伝統と格式の「天皇賞・春」。4連勝中のサトノダイヤモンドが3個目のG1タイトルを狙う。昨年の有馬記念で首差退けたG1・4勝キタサンブラックと再戦。まさに雌雄を決する一戦だ。

 月曜の早入り取材でサトノダイヤモンドの中澤一博助手を直撃するのは昨秋の菊花賞ウイーク以来。池江厩舎の同じ場所で話を聞いたが、この時は実に重々しい空気だった。当然だ。1番人気支持の皐月賞3着、続くダービーはまさかの8センチ差負け。残された最後の1冠の重圧に加え、里見オーナーの悲願までのし掛かる状況。菊花賞で最高の達成感と“解放感”を味わったのが中澤助手だったはず。

 以降は菊花賞に加え、有馬記念制覇。最優秀3歳牡馬のタイトルを手にする。始動戦の阪神大賞典もクリアして順風満帆。柔和な笑顔には一抹の不安もないように見える。が、貪欲なマスコミの要求に、あえてダイヤモンドの“変化”を挙げてくれた。

 「前走後にちょっと“我(が)”が出てきましたね。自分を主張するような。自分のしたいことをするような感じですね。反抗とまではいきませんが、今までにはなかったこと。これがいいのか、悪いのかは分かりませんが」

 それも精神面の成長の一段階なのだろう。昨秋の神戸新聞杯から破竹の重賞4連勝。有馬記念では重量面の恩恵はあったとはいえ、キタサンブラックを徹底マークする形から競り落とした。勝利を積み重ね王者の風格と貫禄を身につけた。

 「去年と比べても筋肉の付き方が違いますね。前走の馬体重(506キロ)は成長分もあったと思います。まだ完成かどうかは分かりませんが、自然に良くなっている感じ。このまま無事にいってくれたら」

 前哨戦の阪神大賞典は明らかなトライアル仕様。ひと叩きで激変、は圧勝した昨年の菊花賞が証明している。神戸新聞杯でミッキーロケットに首差まで詰め寄られた“もどかしさ”がウソのような走りだった。

 舞台は3戦無敗の京都。まずはキタサンブラックを再びねじ伏せての国内完全制圧が目標。連勝で突き進む帆先には壮大な未来が広がっている。

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2017年4月25日のニュース