【フローラS】隔世遺伝で花開く!ドーベルの孫ビルズトレジャー

[ 2017年4月19日 05:30 ]

5冠牝馬メジロドーベルを祖母に持つビルズトレジャー
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 血が騒ぐ!今週の東京メインはオークストライアルの「第52回フローラS」。3枚のオークス切符を懸けて激戦が予想されるが、登録馬には祖母にG1馬を持つ良血が目立つ。中でも注目は5冠牝馬メジロドーベルの孫であるビルズトレジャー。牡馬にもまれた経験を生かし、祖母が制した樫の舞台を目指す。

 名牝中の名牝メジロドーベル。その血は“隔世遺伝”で花開いている。子供のG1出走はまだないが、孫の代からはショウナンラグーン(14年青葉賞V、ダービー6着、菊花賞5着)、マッサビエル(15年菊花賞9着)などが大舞台を経験済み。今年はビルズトレジャーに期待が懸かる。デビューから手綱を取る田中勝は「気の勝ったところがある。そのへんはドーベルが出ているのかな」と分析。田中剛師も「血を引き継いでいるんだろうね。入厩時から馬格があって体幹もしっかりしていた」と証言する。

 2戦目で初勝利を挙げると以降はホープフルS、共同通信杯と果敢に牡馬相手の重賞に挑んだ。祖母は2歳女王にも輝いたが、その後は2000メートル以上でG1・4勝。師は「オーナーと話して母系から長いところにいこうということになった」と距離を優先した選択だったと説明する。2戦とも7着止まりも上がり3Fはメンバー3位以内。鞍上は「初戦で乗った時に上を目指せそうだなと思った。いい瞬発力がある」と能力を感じ取っている。

 同じ重賞でも今度は牝馬限定戦。ここを目標に調整も順調だ。1週前追い切りはWコース併せ馬で6F82秒4〜1F13秒3。パートナーのプレイヤード(4歳1000万)に騎乗していた師は「馬なりでかわされてビックリした。背中の力が付いてきて、ひと皮むけた感じ」と成長に目を細める。現状では抽選対象ながら出走できれば面白い存在。師は「何とかオークスに出したい」と抽選突破を祈っている。

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2017年4月19日のニュース