【皐月賞】3戦無敗レイデオロ、中111日“ぶっつけ”でも泰然

[ 2017年4月11日 05:30 ]

昨年のホープフルSから“中111日”でもマイペース調整を貫くレイデオロ
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 ソウルスターリングのリベンジ舞台はすぐにやってくる。悲願の牡馬クラシック初Vを狙う藤沢和師が、牡馬クラシック第1弾「第77回皐月賞」に3戦無敗のレイデオロ、最優秀2歳牡馬のサトノアレスを送り出す。注目は“中111日”でも依然、マイペース調整を貫くレイデオロ。名伯楽は直前でギアを入れる算段で、今週の最終追いは要注目だ。

 中111日。それでもレイデオロはマイペース調整を貫いている。皐月賞は昨年末に制したホープフルSからの直行。年明けは前哨戦を使わず、体調回復に努めてきた。過去の皐月賞馬で前走からの間隔が最も長かったのが90年ハクタイセイ、12年ゴールドシップ、15年ドゥラメンテ、16年ディーマジェスティの中62日でレイデオロの約半分。データ的には分が悪いが、藤沢和師からは前向きな言葉が並ぶ。

 「まだおっとりしているところはあるけど、(放牧から)戻ってきてから体も目つきも良くなっている。2000メートル戦を何度も使うとこたえるからステップレースは使わずに直行することにした」

 デビューからの3戦3勝が全て2000メートル。近2走は皐月賞が行われる中山10Fを強烈な決め手で制した。特に後方からメンバー最速の脚(上がり3F35秒7)で突き抜けた前走・ホープフルSは器の大きさを証明するもの。千島助手は「能力の高さを見せてくれたレースだったけど、あの時期の馬場はタフですからね。中間は全体的な疲れをじっくり取った。追うごとに状態は良くなっているし、以前はあった線が細いという感じもなくなってきた」と前を向く。

 この中間でまだ強い負荷はかけられていない。1週前追いはWコースでアヴニールマルシェ(セン5=1000万)に併入する素軽い動きを見せたが、手応えは終始馬なり(時計は5F69秒0〜1F12秒7)。師は「走りたくてしょうがない馬だから。こういう馬は徐々に上げていった方がいい。(最終追いで)時計を出してピリッとしてくるんじゃないか」と意図を説明する。

 9日の桜花賞は断然人気に推されたソウルスターリングがまさかの3着。クラシックの先陣を切ることはできなったが、最優秀2歳牡馬サトノアレスを含めて藤沢和厩舎にはまだ強力な矢が残っている。依然、ギアは入れられていない素質馬。今週の最終追いは見逃せない。

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2017年4月11日のニュース