【皐月賞】福永初V今年こそ!弥生賞勝ち馬カデナがV候補

[ 2017年4月11日 05:30 ]

皐月賞に出走するカデナ
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 皐月賞過去10年のデータを分析した結果、カデナがV候補に浮上。フランス語で南京錠を意味する馬名通り、鞍上・福永騎手の“悲願初V”を今年こそこじ開ける。

 (1)実績 過去10年の勝ち馬のうち8頭までは重賞Vの実績があった。残る2頭(07年ヴィクトリーと15年ドゥラメンテ)は連対率100%と底を見せていなかった馬。スプリングS2着のアウトライアーズは百日草特別での鼻差3着が痛恨。トライアル好走のマイスタイル、ダンビュライトも脱落。

 (2)近況 過去の皐月賞馬にはキャプテントゥーレ(新馬戦8着)やオルフェーヴル(京王杯2歳S10着)のように大敗経験がある馬もいるが、それでも直近3走では安定した走りを見せていた。近走で5着以下に崩れている馬は大きく後退。

 (3)前走 勝ち馬の前走はトライアルの弥生賞、スプリングS、若葉Sと共同通信杯の4レースに絞られるが、今年はフラワーC圧勝の牝馬ファンディーナが参戦。サンプルが少ないだけで脱落というわけにはいかない。1800メートル以上で連対ならOKとしたが、一方で年明け初戦が皐月賞だった馬はグレード制導入の84年以降で【0・0・0・6】。ホープフルS以来となる3戦全勝のレイデオロには厳しいデータだ。

 (4)前走体重 近10年の勝ち馬で前走時の馬体増減が最も大きかったのは10年ヴィクトワールピサの8キロ減。極端な増減があると本番に向けての調整が難しくなるようだ。スプリングS快勝のウインブライトは12キロ減での出走。反動が心配だ。

 (5)前走着差 残ったのは前走Vの3頭。過去10年の勝ち馬も8頭までが前走を勝っているが、着差は全て0秒3以内だった。あまりワンサイドだとかえって本番につながらないのかもしれない。そう言えば、あのディープインパクトも弥生賞は首差の“辛勝”だった。0秒8差のファンディーナ、0秒4差のスワーヴリチャードは接戦になった時に案外“もろさ”が出るかもしれない。

 結論 残ったのは弥生賞勝ち馬のカデナ。皐月賞2着4回の福永騎手が、今年こそ悲願成就だ。

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2017年4月11日のニュース