【桜花賞】マイル替わり歓迎!カラクレナイ 出色の加速11秒7

[ 2017年4月6日 05:30 ]

<桜花賞>CWコースで追い切るカラクレナイ
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 実戦での末脚を彷彿(ほうふつ)させるシャープな伸びだった。初勝利から破竹の3連勝で桜冠を狙うカラクレナイは前走同様、最終追いにCWコースを選択。序盤は折り合いに専念したが、ゴール前で仕掛けられるとスーッと加速した。6F83秒0〜1F11秒7は陣営の思惑通りの時計。松下師は納得の面持ちで人生初の共同記者会見に挑んだ。

 「先週の時点でほぼ仕上がっているので、最終追いは反応を確認する程度。折り合いが付いて、スムーズな走りでしたね。乗っていた助手も、一度使ってピリッとしてきたと言ってましたよ」

 36歳の若き指揮官だが、大一番へのプロセスからは“百戦錬磨”の雰囲気すら漂う。主戦のM・デムーロに代わって初コンビとなる田辺を1週前騎乗に呼び寄せた。「実戦で左に張るところがあるので、癖をつかんでもらえればと思ったんですが、追い切りではスムーズに走れていました。いい感触をつかんでもらえたみたいです」。そして最終追いはテンションを上げないようにサラッと。現時点で悔いることは何もない。

 確かにマイルは初体験となる。ただ、マイルを避けてきたわけでもない。前哨戦がフィリーズレビューとなったのは、同じく社台ファーム生産の2歳女王ソウルスターリングがチューリップ賞に参戦を表明済みだったから。指揮官は外回りのマイルへの条件替わりを歓迎する。

 「1600が長いから使ってなかったわけじゃないし、延びるのはむしろ楽しみですね。外回りになって、切れ味がより鋭くならないかと期待しています」

 作戦は決まっている。

 「位置を取りにいってリズムを崩すのは嫌なので。自分の競馬をして、どこまでやれるかです」

 迷いは何一つない。厩舎カラーと同じ桃色の花びらが舞う仁川で、頂点の座を仕留めてみせる。

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2017年4月6日のニュース