【大阪杯】北島三郎 キタサンVで「この興奮は何回あってもいい」

[ 2017年4月2日 18:30 ]

キタサンブラック騎乗の武豊(左)と笑顔の北島三郎
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 歌手の北島三郎(80)が2日、兵庫・阪神競馬場で、所有馬キタサンブラックのG1第61回大阪杯制覇に歓喜の拳を振り上げた。キタサンV後の名物となっていた「祭り」の熱唱はなかったが、「感動、興奮した。この興奮は何回あってもいい。強くなりましたなあ」とご満悦。年内での引退が濃厚とみられていたキタサンの現役続行宣言も飛び出した。

 レース後の会見では、自身の歌手人生を愛馬に重ねるような言葉が続いた。キタサンの今後について、「もう少し頑張って皆さんのために走ってもらいたい。寂しくなっちゃいますよね。だから、引退はやめました」と話し、驚かせた。

 自身は昨年9月に頸椎症性脊髄症の手術を受け、現在も「まだ足元がしっかりしない」という。「気づけば80歳。歌の道は終わりかと思ったが、やはりこの道を倒れるまで歩きたい」と語り、「キタサンも引退って言葉はよそう。いい時がくるまで、レース場で元気な姿を見せて欲しい」と自分自身も鼓舞するようにエール。キタサンの引退撤回を受け、自身の紅白引退の撤回はないかと問われると笑顔で否定したが、歌手道を現役で歩み続けることをアピールした。

 キタサンの強さと人気には、「俺も人気商売やってますが、一応(歌手として)重賞を取れるところまできました。でも最近は俺より馬の方が人気がある」と苦笑い。「歌手も名を残したいが、馬も同じ。時代に足跡を残す馬にめぐりあえたことを幸せに思う」と感謝した。

 先週は大魔神・佐々木主浩氏(49)の所有馬ヴィブロスの海外G1勝利のニュースに、「俺もこうなんねえかなあと思いながら、東京から来た」と笑顔。今レースの勝利で「アイリッシュチャンピオンステークス」への優先出走権を得て、今秋は「凱旋門賞」を含め海外での活躍も期待される。「かわいい我が子を知らない土地で辛い思いさせたくないし、しばらくいないのも寂しいのが親心」と本音をもらしたが、「春、夏を越えて良い調子で、皆さんが望むなら外国も反対しません」と前向き。「頑張って良い格好で戻って来てくれたら、これまた親孝行。いつ成仏してもいい」と言って、笑わせた。 

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2017年4月2日のニュース