【梅ちゃん先生 特別編】2日阪神11R マルターズアポジーの大逃げ

[ 2017年4月2日 08:00 ]

 土曜の夜、平井の酒場で大阪杯の能書きを垂れていると、常連の金城が鼻で笑った。「マルターズアポジーの逃げ切りだって?エイプリルフールらしいウソ予想だぜ」。デビュー19戦逃げ一筋の穴馬。金城どころか、ライバル勢も眼中に入れてないだろう。そこに活路が生じる。小倉大賞典では前半1000メートル57秒6の超ハイラップで飛ばしながら、後続を2馬身完封。直線359メートルの阪神内回りなら、その逃げ脚は簡単には止まらない。

 「同型がいても、アポジーは初速が違いますよ。後続を引きつけ過ぎないようにうまくやりたい」とは主戦・武士沢。初速(テンのスピード)を生かして大逃げを打つだろう。「ポイントは番手の騎手がどこで鈴を付けに来るかだ」と堀井師は言う。ダービー卿CTにも登録しながら、数%の可能性に懸けてG1を選択した。後続がなめてかかれば、鈴を付けるポイントが遅れ、数%の可能性は数10%にアップする。追い切りのたびに汗取りをかけて、究極の仕上がり。「エイプリルフールのウソ予想だ」と、笑う門に逃げ馬の福来る。

 中山8R ジョンブドールがどん尻強襲

 休み明けとは思えない引き締まった馬体。前走は5着とはいえ、超スローペース(前半1000メートル64秒2)を最後方からタイム差なし(鼻、鼻、頭、頭差)の大接戦に持ち込んだ。今度の作戦もどんじり強襲。少しでもペースが上がれば、ジョンブドール(フランス語で黄金の脚)がさく裂する。

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2017年4月2日のニュース