【大阪杯】マカヒキ絶好の動き!ルメール「とても自信あります」

[ 2017年3月30日 05:30 ]

ルメールを背に坂路の併せ馬で豪快に突き放すマカヒキ(右)
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 春の中距離王決定戦の新設G1「第61回大阪杯」(4月2日、阪神)の最終追いが29日、栗東トレセンで行われた。昨年のダービー馬マカヒキ(牡4=友道)は再コンビのルメールが手綱を押さえたまま、パートナーを4馬身圧倒する絶好の動きを見せた。同じ友道厩舎のヴィブロス(牝4)がドバイターフで世界制圧を果たしたばかりで、2週連続G1制覇の期待がかかる。出走馬は30日、枠順は31日に決まる。

 さすがはダービー馬。マカヒキがコンビ復活のルメールを背に快走だ。坂路のスタート地点で前を行くジュンスパーヒカル(5歳1000万)と5馬身はあった。制御を利かせながら差を詰め、残り100メートルからは逆に差が開く一方。4F51秒6〜1F12秒3。その手綱は微動だにせず、4馬身ぶっちぎりの猛デモ。強じんな四肢のバネを原動力に盤石をアピールした。

 昨秋の凱旋門賞(14着)の当日以来、手綱を取ったルメールは自然と笑みがこぼれた。

 「また乗れてうれしい。反応がとても良かった。休み明けを使って、良くなっているんでしょう。凄く乗りやすい。(昨秋と比べ)何も変わっていない。いつものマカヒキだった」

 昨秋は一緒に世界制圧を夢見た相棒。秋初戦のG2ニエル賞は完勝。だが、JRA発売で1番人気に支持された凱旋門賞は世界の壁に阻まれ14着。鞍上は「当日のテンションが高くて。息が荒くて、すぐ止まってしまった。残念だったけど、あんな馬じゃない。大阪杯は自信があります」と国内戦での反攻を誓う。

 今年初戦の京都記念(3着)から青写真通りに大阪杯へ。ヴィブロスのドバイターフ制覇から凱旋帰国した友道師は「京都記念もある程度自信を持って挑んだが、当日の馬場(やや重)が合わなかった。ボコボコで緩くて芝がない部分もあって…。いつもはもう一段上のギアが入る馬なので」と冷静に分析している。

 初の阪神2000メートルは望むところ。陣営には未体験の不安より、期待が膨らんでいる。ルメールは「2200メートルはちょっと長くて、距離はちょうどいい」とキッパリ。さらに相手関係も分析し、綿密に戦略を練っている。「逃げる馬もいるので今回はいいペースになるのでは?僕のはスタートやペースによるけど…。真ん中あたりかな。当然キタサンブラックはマークします。大切なのはリラックスして走ること。ラスト3Fでムーブ(動く)したい」と戦法を描いた。

 昨春ダービーを射止めた破壊力はメンバー屈指。同じ友道厩舎の同期ヴィブロスのドバイ制覇で勢いもある。ルメールは「G1で凄いメンバーだけど、マカヒキも日本ダービーを勝った馬。彼も能力がある。とても、自信があります!!勝てると思う」と“初代王者”の座を確信していた。

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2017年3月30日のニュース