【日経賞】春の天皇賞へ大きく前進!4歳シャケトラ重賞初制覇

[ 2017年3月26日 05:30 ]

<中山11R・日経賞>レースを制したシャケトラ(左)、右は3着・アドマイヤデウス、中は2着・ミライヘノツバサ
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 「第65回日経賞」が25日、中山競馬場で行われ、4番人気の田辺騎乗シャケトラが豪快に差し切って重賞初制覇。天皇賞・春(4月30日、京都)の有力候補に躍り出た。

 盾を引き寄せるV走だ。青鹿毛の巨体がすさまじい脚取りで大外から差を詰める。田辺の右ステッキに反応して、断然人気のゴールドアクターを楽にかわした。粘るミライへノツバサも3/4馬身ねじ伏せてのゴール。「1週前の追い切りで初めて乗ったときに強い馬だなと感じた。ゲートがひと息だったので後ろからになったが、自信を持って進められた。折り合いもつくし、どんなレースでもできる」。初コンビの田辺は勝利の感触を口にすると、こう続けた。「まだ緩さが残っている段階。今後の伸びしろはたくさんある」

 デビュー6戦目の同レース制覇は最短記録(グレード制導入の84年以降)。2歳の夏、札幌に入厩しながら膝の骨折で初陣は昨年6月の3歳未勝利戦までズレ込んだ。「デビューした後もソエが出たりして順風満帆ではなかった」と辻野助手は振り返るが、それでも9カ月の短期間で厚い古馬G2の壁を突破した。「別定戦でも堂々としたレースぶり。先が広がった。前走(日経新春杯2着)は前めに付けたし、どこからでも競馬ができる」と同助手。今後はオーナーとの協議で決まるが、「天皇賞に行ったとしても楽しみが持てる」と続けた。

 イタリア産フルーツワインの銘柄から名付けられたシャケトラ。デビューわずか6戦、熟成途上の緩さを残しながらの重賞制覇はG1獲りを予感させる。

 ◆シャケトラ 父マンハッタンカフェ 母サマーハ(母の父シングスピール)牡4歳 栗東・角居厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績6戦4勝 総獲得賞金1億2158万5000円。

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