【ドバイシーマC】衰えなき6歳!“若き天才”が連覇に導く

[ 2017年3月22日 05:30 ]

昨年のドバイシーマCで2着に入ったドゥラメンテ(左)に勝利したポストポンド
Photo By 共同

 日本馬は例年になく豪華布陣でドバイに乗り込む。はるか中東の地で歓喜の瞬間を迎えることができるか。そんな日本馬の前に今年もワールドクラスの“難敵”がズラリ。今日から3日間でそんな世界のライバルたちを紹介する。第1回はドバイシーマCに出走するポストポンド。昨年はドゥラメンテの前に立ちはだかった難敵中の難敵だ。

 ドバイシーマクラシックで悲願のG1制覇を目指すサウンズオブアース。その悲願に立ちはだかるのは連覇を目指すポストポンドだ。今年初戦のドバイシティオブゴールドは2着に敗れたが、直線はインで窮屈な競馬だった。外から内に進路を切り替え、ようやくエンジンが掛かったのはラスト1F手前。そこから矢のように伸びたが、外をスムーズに立ち回ったプライズマネーに首差及ばなかった。直線での致命的なロスを考えれば勝ちに等しい内容で、6歳を迎えても衰えはないことを証明した。

 一昨年7月の英G1・キングジョージ6世&クイーンエリザベスS制覇をきっかけに一流馬への階段を駆け上がった。その後の仏G2・フォワ賞V後に、英国の新鋭R・ヴェリアン厩舎へ移籍すると、昨春のドバイ遠征で連勝。ドバイシーマクラシックではドゥラメンテを撃破し、日本のファンにもその強さをアピールした。G1・4勝を含め6連勝で臨んだ昨年10月の凱旋門賞は5着に敗れたが、現地で堂々の1番人気に支持されるなど能力の高さは世界中が認めている。

 主戦は“若きイタリアの天才”アッゼニ。英国を拠点に活躍し、日本でもおなじみのムーアやスミヨンなど名手を相手にしのぎを削り、海外の関係者からも高い評価を得ている。サウンズオブアースにとって最大のライバルであることは間違いない。

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2017年3月22日のニュース